【俺の楽器・私の愛機】1642「リズムギターに憧れて」

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【Mosrite, Fender, Aria, Surfybear】(静岡市 利摩 雪 18歳)


高校1年生の終わり、推しのライブで一目惚れしたモズライトを購入。その後、ベンチャーズという昔のバンドを知りました。初めて曲を聴いた時に「歌がないのに、ノリノリになれて楽しい!」と衝撃を受けたのを今でも覚えています。

どんどんベンチャーズを調べていくうちに、リズムギターの「ドン・ウィルソン」を知りました。ドンさんのリズムギターは、私にはすごく魅力的に聞こえて「自分もドンさんに近づきたい!」と思い、大学生になって引っ越した現在も、ちまちま機材を揃えています。

今回は、その機材の一部を紹介させていただきます。

●Mosrite 63 Super Custome

冒頭で出てきた、一目惚れして買ったものがこれです。きっかけは、ずっと追ってた平沢進さんが、3年前のライブでモズライトを使った際、変わった見たい目に惹かれました。ライブ後、すぐさまフリマアプリでモズライトを購入。人生で2本目のギターとして迎え入れました。

買った当初はよく1弦が切れたり、数日弾かなかっただけで調子が悪くなるなど、すごく面倒くさい子でしが、その面倒くささに愛着が湧き、我が家で1番所有歴が長いギターとなっています。

ある時、「モズライトを使ってる著名なアーティスト」を調べたらベンチャーズが出てきて、そこで初めてベンチャーズを知りました。この子のおかげで私はベンチャーズを知れたのです。


●Fender Made In Japan Jazzmaster Heritage Model & Surfybear Reverb

リズムギターには欠かせないジャズマスターとスプリングリバーブ。

個人的に、ドンさんと言えばブロックインレイの1967年製のジャズマスターを使ってるイメージが強く、私も1967年製のジャズマスターを...と思ったのですが、さすがに高すぎて断念。代わりにFender Made In Japanのジャズマスターを購入。

非常に使いやすく、90年代のリズムギターに近い音が出るのですごく気に入ってます。

スプリングリバーブについては、本人が使ってるリバーブは中々手に入らず...いいのがないか探していたところ、ベンチャーズが好きな友人がこのSurfybear Classicを勧めてくれました。

ジャズマスターとの相性が最高で、テケテケをする時には必ず使ってます。


●Aria VM-2001

去年の12月に購入。

引っ越す前、ネットで地元の中古ショップに在庫があるのを発見。当時住んでたのは札幌。ショップは滝川で、かなり距離があり...なんとか親に「現物を見たい」とお願いをして、ショップに連れて行ってもらいました。
ショーケースに入ったギターは、ベンチャーズメンバー全員のサインが入ってるのも相まって非常に魅力的に見えました...が、値段がかなり高くその時の購入は断念。

「なんとかあれを買いたい...」と思った私は、大学受験が早めに終わり、進学までの残り時間でバイトを始めました。

バイトを始める時、父に「バイトを1ヶ月続けたらあのギターを買うお金を借してください!バイトの給料で4月までに全て返しますのでどうかお願いします!」と頭を下げました。ありがたいことに、父は了承してくれました。

バイトを始めて、約1ヶ月後のある日。早朝バイトの帰り、親が車で迎えに来てくれましたて、「なにかあったのかな?」と思っていたら「今からギター買いに行くぞ!」と切り出されました。事前に何も言われてなかったので、本当にびっくりしました。すぐさま店に電話で在庫を確認、取り置きをお願いし、札幌を出発。

店に到着し、買う前に試奏ができるとのことでアンプに繋いで試奏。試奏でベンチャーズの曲を弾いてたところ、お客さんと思われるおじさんに「上手いね~!そのギターなら君の腕で十分に活かせると思うよ~!」と言われ、嬉しくてニヤニヤしちゃいました。

現在は、サインコーティングをして使ってます。


●Aria VM-2002

つい最近手に入れました。

フリマアプリでこのVM-2002を見つけ、掲載写真を流し見していたら、ボロボロのケースの写真を発見。なにか変な違和感を感じ、すぐさま説明欄を見たところ「ドン・ウィルソンが実際に使用していたギターです。」と書いており、「嘘でしょ!?あのドン・ウィルソンが使ったギター!?」と惹き付けられました。

詳しい友人に見てもらったり、手元の雑誌などをあさったところ、本人と同じ仕様のギターを見つけ「本物の可能性が非常に高い!購入しよう!」と決意し購入。

購入後に、出品者に自分が18歳で、ドンさんが好きだと言うことをお伝えしたところ、「若い人に引き継げて嬉しい」とお相手さんも喜んでいました。

数日後、厳重な包装に包まれて到着。1目見て「かなり弾き込まれて、かなり長い間放置されてたんだな」という状態でした。

到着後、改めて現物を見ながら資料を見たり、友人と話しているうちに「ノブが普通のと違う」「普通のはロッドカバーにロゴがある」など色々気づき、もしかしたら、こいつプロトタイプだったり?と思ってます(笑)。「演奏に直接関係あるもの以外は、なるべくそのままの状態にする」という方針で、使えるように修理を進めています。

今後、もっともっとこの子達を活かせるように、そして憧れのドンさんに近づけるように技術を磨いていきたいと思います!


   ◆   ◆   ◆

これはすごい。エモすぎて震える。音楽の力ってすごい。ギターが持つ魅力って普遍だなあ。こうやって時代を超えて、音楽が浸透していくんですね。18歳でこの位置に立っている事実を鑑みると、遅かれ早かれ何らかの頭角を出してくること間違いない。「利摩 雪」さんの名前、チェックしておきます。クリーントーンを制するギタリストは、時代の覇者になりますよ。おそらくドン・ウィルソン自身がすごく喜んでいるでしょう。そのまま突き進んでください。(BARKS 烏丸哲也)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

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