若きオジー・オズボーン、真夜中に墓場で踊り、子供を震え上がらせる

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Photo by Sam Taylor-Johnson

子供のとき、英国ウェールズにある名スタジオ、ロックフィールド・スタジオの敷地内に暮らしていたティファニー・マレーさんが、スタジオでの生活やそこで遭遇したミュージシャンたちの思い出を綴った本『My Family and Other Rock Stars』を出版した。

1970~1980年代、ブラック・サバス、クイーン、モーターヘッド、ラッシュ、ドクター・フィールグッド、イギー・ポップ、ロバート・プラントら多くのミュージシャンたちがロックフィールド・スタジオを使用しており、母親が住み込みのシェフとして働いていたティファニーさんは、母を手伝いながら、たくさんのロック・スターたちを見てきたという。

ティファニーさんは英国の新聞『The Times』紙のインタビューで、1970年代半ば、ロックフィールドで「Bohemian Rhapsody」をレコーディングしたクイーンのメンバーについて、「とても礼儀正しい若者たちで、凄い勢いで仕事に取り掛かり、お腹すかせて出てきてた!」と話している。

デヴィッド・ボウイに関しては「物静かで、眼が変わっていて、ほとんど食べなかった。どうして眼の色が違うのかとか、どうして母が作ったサーモンが好きじゃないのかとか訊きたかったけど、母にはいつも、彼らは好きにさせておきなさいと言われていたから…」と、振り返っている。

また、真夜中に目を覚まし、スタジオの横にある墓地でオジー・オズボーンが踊ったり、わめいているのを見て、震え上がったこともあったそうだ。「(大人になった)今でさえ、夜の墓地でオジー・オズボーンに出会ったら、悪夢でしょ。彼は本当に私を怖がらせた」という。

だが、オジーは翌日、高級デパート、ハロッズから玩具を贈ることで、その埋め合わせをしてくれたそうだ。ティファニーさんは、「この経験で私が学んだのは、ロック・スターたちはとんでもなく変なことをしても許されるだけでなく、それに対し謝罪するのに十分な資金があるってことね」と話している。

『My Family and Other Rock Stars』は、先週、英国で出版された。

Ako Suzuki
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