ブルース・ディッキンソン、ニコ・マクブレインの脳卒中からの回復「スゴイとしか言いようがない」
アイアン・メイデンのフロントマン、ブルース・ディッキンソンが、脳卒中を患いながら、わずか数ヶ月でステージに立つまでに回復したバンド・メイト、ニコ・マクブレイン(Dr)の努力を称賛した。
昨年初め、ディッキンソンは腰の手術を受け、「もう杖はいらない」と喜んでいた矢先、マクブレインから病の知らせを受け衝撃を受けたという。ディッキンソンは2月25日にスウェーデンで開いたQ&Aセッションで、「昨年のツアーでニック(ニコ)がやってたことは、スゴイとしか言いようがない」と語った。
「去年の2月、俺が“杖も痛み止めももう必要ない。全て順調だ”って言い回っていたら、ニックから“この前、ちょっとした脳卒中を発症した”ってメールが来たんだ…。ちょっとした脳卒中なんかじゃなかった。厳しいやつだった。幸い、家で起きたから、彼の妻が彼を病院に連れて行くことができた。医療チームはやるべきことを承知していて、彼には新薬が与えられた」「それにより彼の(身体の)左側は数時間で元に戻った。左手以外はな。彼のスネアドラム・ハンドだ。それに対処した彼は、ただただ素晴らしかった」
「スティックを握れなくなった彼はドラムを再び学び始めた。(昨年)4月、俺の(ソロ・)アルバムをフロリダでミキシングしているとき、彼をスタジオに招待したんだ。5月までメイデンのリハーサルは始まらないから、彼をちょっと元気づけようと思ってね。スタジオへ来た彼を見て、驚いたよ。日焼けし、痩せてた。彼は“そうだろ、俺はフォークも握れなかった。この数ヶ月はベッドから出られなかった”って言ってた。そう、ユーモアのセンスは失ってなかったよ。そこで、ドラムを再びプレイするために何をしているか聞いた」
「それまでできたことが全てできるようになるには1~2年かかると言ってた。でも、彼は完全復帰するよ。彼の友人、ディープ・パープルのイアン・ペイスがそうだった。彼は脳卒中になったが、今、そんな気配はないだろ。彼らは話をしてる。ニコは日々、取り組んでる」「彼の意志は固い。なぜなら、ドラムをプレイするのが彼の人生だから」
アイアン・メイデンは昨年5月終わり、ヨーロッパで新ツアー<The Future Past>を開幕。マクブレインも通常通り参加していたが、30公演以上開催された後、マクブレイン本人から1月に脳卒中を発症していたことが明かされた。
アイアン・メイデンは、9月にオーストラリアで2024年のツアーを開始し、同月22~29日に日本ツアーを開催する。
Ako Suzuki
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