アイアン・メイデンのニコ・マクブレイン、脳卒中からの回復を振り返る

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アイアン・メイデンのドラマー、ニコ・マクブレインは、今年1月に一過性脳虚血発作を起こし、「もう演奏することはできないだろう」と覚悟を決めたが、医師や家族、バンド・メイトたちの支えにより辛いリハビリを乗り越え、ステージに戻ることができたという。

マクブレインは8月、「僕は1月に脳卒中を発症した。ありがたいことに、TIA(一過性脳虚血発作)と呼ばれる軽いものだった。だが、右側の肩から下に麻痺が残った」と明かし、治療のおかげで、7割近くは回復し、5月終わりにスタートしたツアーに参加することができていると伝えていた。

発作から1年近くが経ち、マクブレインは『Metal Hammer』誌最新号のインタビューで、回復までの道のりについて、「すごく困難だった。最初、僕は“これまでだ。もうプレイできなくなる”と思った。病院では内省する時間がたくさんあった」と語った。

妻に加え、バンド・メイトたち、とくにスティーヴ・ハリスが支えになってくれたという。「あの時期ずっと、スティーヴと連絡を取り合っていた。もちろん、メンバー全員とね。彼らと短時間、電話で話していた。彼らはものすごく励ましてくれた。スティーヴは特にそうだった。彼は、“最も重要なのは、君が無事で、自分を取り戻そうとしているとこだ”と言ってた」

8月に公表しようと思ったのには2つの理由があったという。「第一に、ファンは、僕が100%の力を出し切っていない理由を知るべきだと思った。第二に、頑張って良くなった一例だと示すことで誰かの役に立つかもしれないと思ったんだ。“ニックができるなら、俺もできる”って思ってくれるかもしれない」

アイアン・メイデンは5月終わりに新ツアー<The Future Past>を開幕し、10月初めまでに37公演を開催した。

Ako Suzuki
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