【インタビュー】GLIM SPANKY、『The Goldmine』に全11曲の挑戦「誰しもが自分の中に金脈を持っている」
■金脈は絶対みんなの中にあるんだから
■それに気づいてほしいというメッセージ
──8曲目の「愛の元へ」もラブソングだと思うんですけど、バラードにもかかわらず、言葉がけっこうきつめですよね。
松尾:実はデビュー当時、コンペティションに出すために作った曲なんです。自分では歌わないと思いながら作ったからちょっと毛色が違うんですけど、8年近く経って、“逆に今なら歌えるかもしれない”って引っ張り出してきたんです。
──だから、一人称が“僕”なんですか?
松尾:男性シンガーのコンペに出した曲なんですよ。けっこう愛を歌う人だったので、大人の愛を意識しながら書いたんです。過去の自分が作った曲を歌うのは、不思議な気分でした。“こういうメロディなんだ”って他人のように感じて、さらにそこから2番以降を書き加えていったんですけど、過去の自分とのコラボレーションみたいな感じで、新しい気持ちで書いたのはおもしろかったです。
──そして3曲目の「光の車輪」。この曲、大好きです。
松尾:私も、大事な曲です(笑)。
──アコースティックギターの爪弾きで始まるトラッドフォーキーな曲なのかなと思わせ、リズムが跳ねるポップソングというところがすごく新鮮でした。
松尾:意外にスピード感のある曲で、車が走っていったりとか、馬が駆けていったりとか、そういうリズム感を表現することができたと思っているんですけど。速く聴こえないけど、実は速いっていう軽快さが聴きどころです。
亀本:それと僕の声じゃない(笑)?
松尾:そうそう。実は亀本のコーラスがすごく入っているんです。それも歌詞じゃなくて、“はぁ~”っていう。
亀本:ギターソロのとこ、めっちゃ入ってない?
松尾:実は入っているんです。よく聴くと。
亀本:最後のサビもすごいよね。メインのコーラスのオクターヴ上の声が入っているんですけど、それも僕が歌っていて。
松尾:初めてこんなに入れたよね。
亀本:うん、入れた。松尾さんと声質が全然違うから際立つよね。僕、ROTH BART BARONがすごく好きで、三船(雅也)さんみたいなめっちゃ高い裏声を入れたくて。
松尾:亀本は裏声が得意だからね。いい感じに歌ってくれたよね。
──この曲以外でも今回、ハーモニーが耳に残ると思いました。
松尾:自分だけでやると重なりが出ないので、違う声質があると、曲が広がっていいんですよね。
亀本:いつか歌う人をゲストに呼んで、一緒に歌ったらおもしろいかもよ。
──6曲目のトラッドサイケな「Summer Letter」は、5曲目のインストナンバー「真昼の幽霊(Interlude)」から派生したんですか?
松尾:先に「Summer Letter」ができて、その場で「真昼の幽霊」を作ったというか、「Summer Letter」のイントロにしようと思ってたところが長かったので、インストナンバーにして分けたんです。「Summer Letter」は今までやったことがない変則チューニングで曲を作りたいと思って。“DADGAD”チューニングはやったことがあったから、今回は大好きなニック・ドレイクがよく使っていた“BEBEBE”っていうチューニングで作ってみたんです。そうしたら、意外にグッドメロディがハマることに気づいて、ジョニ・ミッチェル的なアコースティックなグッドメロディを意識してみました。因みに「真昼の幽霊」は、デモなんですよ。
──デモ音源をそのまま収録したわけですね。
松尾:そうなんです。みんなに聴かせるために録った音源なんですよ。録り直そうと思ったんですけど、良かったので、そのまま入れちゃいました。今までデモをそのまま入れることってなかったんです。でも、いいと思ったら、デモであってもそのまま入れちゃう思い切りが必要かなと思ってやってみました。
──なるほど。今回のアルバムもいろいろ新しい挑戦のてんこ盛りだったわけですね。“僕らやりたいことばかりで 枯れないゴールドマイン”と歌っている1曲目の「The Goldmine」は、そんなふうに新しいことに挑戦しつづけているGLIM SPANKYの姿勢を歌っていると思うのですが、この曲ができて、アルバムタイトルにぴったりだということになったんですか?
松尾:いえ、タイトルが先にできました。その後、最後の最後に、とどめの一発と言える曲を作ろうということで、『The Goldmine』というタイトルからのインスピレーションで、レコーディングの3日前ぐらいに作り始めて、ギリギリにできたのが「The Goldmine」だったんです。
──「The Goldmine」というタイトルは、その時のGLIM SPANKYの精神状態を表現したものだった、と。今の世の中に向かって、ゴールドマインは、どこかにあるんじゃなくて、自分の中にあるんだというメッセージを送っているようにも聴こえますね。
松尾:誰しもが自分の中に金脈を持っていると思うんですよ。でも、それを見つけられる人もいるし、見つけられない人もいる。いるんですけど、絶対みんなの中にあるものなんだから、それに気づいてほしいというメッセージを込めながら、「The Goldmine」という曲を書きました。
──『The Goldmine』のリリース後は、11月30日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催する<The Goldmine Release Party>と、2024年1月20日の神奈川・横浜ベイホールから始まる全23公演の<The Goldmine Tour 2024>が待っています。
松尾:ここまでの本数のツアーは久しぶりなので、『The Goldmine』の曲ももちろんですけど、新旧問わずバラエティ豊かなライブにしたいと思っています。コロナ禍を挟んでのツアーなので、本当にいちからのスタートというか。
亀本:前回のツアーはまだ、お客さんは声が出せなかったからね。
松尾:初心に返って、新たな気持ちで回っていこうというツアーですね。
取材・文◎山口智男
撮影◎野村雄治
■7thアルバム『The Goldmine』
配信リンク:https://glimspanky.lnk.to/the_goldminePR
【初回限定盤(CD+DVD)】TYCT-69288 ¥5,280(税込)
※初回限定盤には松尾レミが制作したアナザージャケット付【通常盤(CD)】TYCT-60219 ¥3,080(税込)
▲初回限定盤
▲通常盤
▼CD収録曲 ※初回限定盤/通常盤共通
01. The Goldmine
02. Glitter Illusion
03. 光の車輪
04. ラストシ-ン
※Paravi『恋のLast Vacation 南の楽園プーケットで、働く君に恋をする。』主題歌
05. 真昼の幽霊 (Interlude)
06. Summer Letter
07. Odd Dancer
※NHK放送技術研究所『技研公開2023』体験展示起用曲
08. 愛の元へ
09. 不幸アレ
※BS-TBS『サワコ~それは、果てなき復讐』主題歌
10. Innocent Eyes
-Bonus track-
11. 怒りをくれよ (jon-YAKITORY Remix)
▼DVD ※初回限定盤のみ
<Into The Time Hole Tour 2022>@昭和女子大学 人見記念講堂(2022.12.21)
・シグナルはいらない
・ドレスを切り裂いて
・褒めろよ
・HEY MY GIRL FRIEND!!
・It’s A Sunny Day
・美しい棘
・Breaking Down Blues
・時代のヒーロー
・Looking For The Magic
・Velvet Theater
・レイトショーへと
・怒りをくれよ
・ワイルド・サイドを行け
・愚か者たち
・不幸アレ
・NEXT ONE
・Sugar/Plum/Fairy
・形ないもの
encore
・ en. ウイスキーが、お好きでしょ
・ en. By Myself Again
・ en. 大人になったら
・ en. Gypsy
●『The Goldmine』スペシャル応募企画 賞品内容
・Aコース:応募者全員「ライブ会場ミート&グリート」(メンバー直筆サイン入りフォトカード付)
・Bコース:応募者全員「メンバー直筆サイン入りフォトカード」
・Cコース: 応募抽選「The Goldmine Release Party」ライブご招待 100組200名様
※CD封入のシリアルナンバーを使用して応募
※“シリアルナンバー付応募券”は初回限定盤、通常盤共に初回生産分のみに封入いたします
※上記いずれかのコースを1つ選んでご応募ください
https://www.universal-music.co.jp/glim-spanky/news/2023-10-06/
●店舗別CD購入特典
・TOWER RECORDS:クリアファイル(A4)
・HMV:クリアポスター(A4)
・Amazon:缶バッチ(75mm)
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー(60×60mm)
・UNIVERSAL MUSIC STORE:クリアファイル (A4)
・その他一般店:ポストカード
※アルバム『The Goldmine』を各CDショップ&インターネット販売サイトにてご購入のお客様に先着で特典を差し上げます。
▲松尾レミ制作アナザージャケット
▲メンバー直筆サイン入りフォトカード
▲メンバー直筆サイン入りフォトカード
■<7th Album『The Goldmine』Release Tour「The Goldmine Tour 2024」>
“The Goldmine Release Party”
11月30日(木) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
▼2024年
1月20日(土) 神奈川・横浜ベイホール
1月27日(土) 高知・X-pt.
1月28日(日) 愛媛・松山サロンキティ
1月30日(火) 香川・高松DIME
2月01日(木) 滋賀・滋賀U☆STONE
2月03日(土) 鹿児島・CAPARVO HALL
2月04日(日) 熊本・熊本B.9 V1
2月06日(火) 静岡・浜松窓枠
2月09日(金) 千葉・柏PALOOZA
2月10日(土) 福島・郡山HIPSHOT JAPAN
2月15日(木) 鳥取・米子AZTiC laughs
2月17日(土) 岡山・YEBISU YA PRO
2月18日(日) 広島・広島CLUB QUATTRO
2月20日(火) 京都・磔磔
2月24日(土) 新潟・NIIGATA LOTS
2月25日(日) 石川・金沢EIGHT HALL
3月01日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24
3月03日(日) 宮城・仙台Rensa
3月08日(金) 福岡・DRUM LOGOS
3月10日(日) 愛知・名古屋市公会堂 大ホール
3月20日(水祝) 大阪・NHK大阪ホール
3月24日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂
3月30日(土) 長野・長野市芸術館 メインホール
▼チケット
●2023年11月30日(木)恵比寿LIQUIDROOM〜2024年3月8日(金)福岡DRUM LOGOS
・オールスタンディング ¥5,000 (整理番号あり/別途ドリンク代必要)
●2024年3月10日(日)名古屋市公会堂〜2024年3月30日(土)長野市芸術館
・全席指定 ¥5,500
※未就学児入場不可 (小学生以上チケット必要)
※学割あり (当日学生証提示で¥1,000バック)
http://www.glimspanky.com/
■GLIM SPANKY 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要
【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・X (Twitter)アカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・GLIM SPANKY 直筆サイン入りチェキ
・1名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 X (Twitter)アカウント「@barks_news」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリポストしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2023年11月16日(木)~2023年12月16日(土)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・X (Twitter) DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2024年1月中旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。
【個人情報取扱い】
・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
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