【24emotions 連載 #03】クリティカル・サキ、「デビュー後、いきなりの挫折。厳しい現実と焦り」
24emotionsのメンバーに決まってからは、本当に毎日がすぐ終わる(笑)。2月のMV撮影が終わったら、すぐに私たちのお披露目ショーケース!
まだ4曲しか持ち曲がなかったけど、とにかく何回も何回も必死で毎日練習して、夢の中でも振り付けを練習してたのをよく覚えてる(笑)。
24emotionsのお披露目ショーケースの会場は、渋谷にあるStudio Freedomさん。200人くらい入る会場で、もちろん私たちのことなんて誰も知らないから、ほんとにこの会場を埋めれるの?毎日心配で仕方なかった。
今思えば、今回の8/29 WWW Xワンマンライブの集客に向けた危機感と比べたら、可愛いものだったのかもしれない(笑)。
お披露目ショーケースの主旨は、私たちの事務所の関係者やメディアの方々に私たちがデビューすることをお披露目する回だったんだけど、現役アイドルグループの「カリスマめんざいふっ!」さんと「きみにYORISOERU」さんにも対バンをお願いすることになったの。
今の私たちには無いアイドルらしい立ち振る舞いや仕草はとても勉強になったし、2グループのファンの方達が、私たちのステージをとても楽しんでくれてた光景はしっかり目に焼き付いてる。
その他にも、私たちの立ち上げたばかりのWEBやSNSで知って来てくれたり(この時はまだ1st MVも出していなかった)、本当に情報源が少ない、超レアな私たちのライブ情報をキャッチして来てくれたみんなとの出会いは完全に運命的だよね。
他にも、家族や親戚に友達、本当にたくさんの人に声をかけて誘ったんだけど、当日になってもまだ会場埋まるかな、、?って5人だけじゃなく、事務所のスタッフさん含め全員が不安と緊張の毎日だった。
MV撮影の時は4人のバックダンサーさんがいたからとても心強かったけど、ショーケースのステージは私たち5人だけでやることになった。
ダンスの構成やフォーメーションも変更して、私たちだけじゃ足りない表現力やスキルをどう短い期間で成長させるか、プロデューサーや先生たちにレッスンで厳しく指導していただきながら、短い時間で私たちのパフォーマンス力を高めていった。
本当に厳しくて日々泣いてた気がする(笑)。
いや、本当に泣いていたよね(笑)。
ライブに向け毎回レッスンできついトレーニングをするんだけど、「ヒートトレーニング」ていうのが本当にやばい(笑)。メンバー全員、今日やるよ!て言われた瞬間、一瞬で顔が青ざめるの(笑)。
でもね、みんなが辛い表情になると、
「みんな何に向けて頑張ってるの?」
先生は絶対この言葉を伝える。
そう。ライブをする為。
ファンの人を絶対最後まで楽しませる為。
そして『魅せたい私』になる為。
みんなその言葉を聞いた瞬間に顔付きが変わって、どんなにキツいトレーニングでもお互いに声を掛け合って乗り越えてきたの。
先生が必ずついてたレッスン以外にもメンバーだけの自主練習が始まり、もっと密にメンバーとコミュニケーションをとる必要が出て来た。キャラクター、性格もバラバラな5人が、ひとつのチームとしてやっていく為、良いステージに作っていく為には、自分たちの本音を曝け出す必要があったし、沢山意見もぶつけあった。
歌を得意とする人、ダンスを得意とする人、お互いなんでこんな風にできないのかな?って小さな不満が次第に大きくなり、雰囲気が悪くなることが増えてきたの。
だけど、それを乗り越えたからこそ今グループとして一丸となってやっていけるんだ。
MV撮影から、たったの1ヶ月だったんだけど、私には本当に濃い1ヶ月間で、濃かったけど毎日あっという間に過ぎていった。その濃度はにーよんに関しては日々増していってる(笑)。
初めてのグッズも出来上がってきて、Tシャツやサイリウム、アクスタ。実際に手に取ってみる度に、嬉しくて飛び跳ねて喜んじゃう!!
そして、ショーケース当日。
全員がど緊張の中、ライブ直前ステージ袖で全員背中を叩いて喝を入れ、とにかくこれまでやってきたことと、お互いを信じてステージへ。
ステージに立って目を開けると、フロアはお客さんで満員に。
本当にたくさんの方が見に来てくれた。関係者の方や知り合いも多く、純粋なファンの人ばかりではなかったけど、「良かったよ」「今後が期待できるね!」と沢山ポジティブな感想を言ってもらえた。
本番後の控室では、会場から聞こえてくる鳴り止まない拍手の音に感動したのと、全員が緊張の糸が解けて安堵して涙してたのはここだけの話。
でも私たちを知らない人がほとんどの中でのライブで、緊張でMCが飛んだり、顔に強張りが残る場面も多々あったかも。
ショーケースの日を皮切りに、私たちはいわゆるアイドルの登竜門的なイベントに沢山出演した。
朝9時からライブスタートで、お客さんが10人にも満たないライブは当たり前。
1日に違う会場で複数回のライブする日も。
ライブ後は、会場のロビーなどでチェキを撮る特典会をするんだけど、ファンは思うように増えていかない。隣のアイドルさんは行列で、私たちは0人なんてのはザラ。必死に声を出して自分たちをアピールするも結果になかなか繋がらない日々。本当に悔しかったし、全員どうしたら良いのかわからなくて頭を抱えていた。
そんな不安が募る中で、サクラ(スーパーハッピーサクラ)が体調不良でダウン。4人でステージをこなすことに。
あんなにショーケースは素晴らしいスタートだっただけに、なかなかなダークなムードがグループ内に立ち込めていた気がする(笑)。
でも、まだ活動は始まったばかりだし「自分たちを信じてやれば結果は出る!」と信じて、4月、5月もできる限りライブやレッスンを詰め込んだ。
少しずつステージや特典会にも慣れて「ステージを見てファンになった」という声も増えてきて、特典会での対応も自分の良さを各々がアピールできるようになってきて少しずつだけどファンになってくれる人が現れて来た。同時に『魅せたい私』も形を成してきた。
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