【24emotions 連載 #01】セレニティー・クルミ、「24emotionsのオーディションに落ちた私。」
3月にデビューしたアイドルグループ「24emotions」。彼女たちは、ファン0人の状態で、Zepp YOKOHAMAでのライブを決めた。本連載では、そのライブを決めた理由や、その華やかな目標の裏側にある地道すぎる努力と強い決意を追う。本日より5日間連続で、メンバー5人が各自のエピソードを交えて語っていく予定だ。第一回目はセレニティー・クルミの登場だ。
◆参考記事:【コラム】アイドルでもないガールクラッシュでもない。新たなアプローチで斬り込むガールズグループ・24emotions
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BARKS読者の皆様、初めまして!
私は24emotionsというアイドルグループのメンバー、セレニティークルミです。
わたしたちは、今年3月に結成したばかりの5人グループで、今月8月29日には750人という大きなキャパのライブハウスで初ワンマンライブを行います!YouTubeも最新ミュージックビデオの再生回数は70万回を超えて、前作は50万回を超えました!
まずはそんな今の私たちのMVを見てほしいです。
このMVを見て、ここまでの話を聞くと、すごく順風満帆に良い流れがあるグループのように捉えていただける方もいらっしゃるのではないかと思いますが、現実はかなり厳しい状況の中にいます。
「ピンチ」という言葉だけでは表せない緊張の日々で、本当にがむしゃらに、ただただ必死に活動をしている私たちを、多くの人に知ってもらう事だけを考えて過ごしています。
今日から5日間連続でメンバー5人が、それぞれのエピソードや想いを交えて、わたしたちのストーリーを書いていこうと思います。
わたしたちはアクシーエンターテイメントという、所属アーティストも私たちだけという、去年出来たばかりの事務所で活動しています。
社長でプロデューサーの鮫島巧さんは、GACKTさんの事務所の社長も長年やられていて、数々のアーティストのプロデュースや楽曲制作をしてきた方が作った新しい会社です。
でも、私たちはそんな方がいるとは知らず応募しました。
なぜなら応募したホームページには、そんな情報は一切掲載されていなかったからです。
という事で、今回は私が応募してメンバーになるまでの話を最初にしようと思います。
-EPISODE1-
わたしセレニティークルミの個人的な話をすると、わたしは神奈川県で生まれて、マイペースで大人しい女の子でした。
私がアイドルになりたい!って思ったのは、大体小学2年とか3年生かな??
少女時代さんを好きになって「この人たちになるんだ〜!!」って漠然と決めました。
でも昔から何か一つに全力を注ぐ、死ぬ物狂いで何かをやり遂げるってことをあまりするタイプではないし自信も全くなくて何事も均等にやり遂げるような子でした。
だから受験とかも絶対に受かる所を選んだり、自分の全力を出し切って何か高みを目指す訳じゃなく、今のままで収まる場所にずっと居たんです。
でもそれじゃダメだってことに高校生になってから気づいて、ダンスに全てを注いでオーディションを受けたり、自分に自信をつけたくて色々頑張ったけどなかなか上手く結果を出すことができずコロナ禍になってしまった。
もう無理なのかなぁって沢山思ったし、もうやめようって何回も思ったけどやっぱり諦めきれなかったんです。
▲この当時は地下アイドルをやっていました
そんな時、アクシーの前に、別の事務所に所属する事になりました。
きっかけはスカウトで、ホームページを見てやりたいことと合致していたし選んでいる余裕は無いと思いオーディションを受け
初めての合格。
本当に嬉しくて自分の人生をかけるんだ!
そんな気持ちでレッスンにも参加し、デビューを心待ちにする日々。
そんな生活をしていたある日、突然デビューは白紙に。
ほんとにあともう少しだった。
今度こそ諦めるしかないのか。
そう諦めかけた時、関係者の方が
「新しくクルミを任せたい人がいる。」
そう言われ、まだ希望があるならと思い会いに行ったのが、今の社長とサウンドプロデューサーのお二人でした。
その時残っていたその会社のメンバーが全員アクシーのメンバーとして参加することになったんです。
(でもその当時のメンバーは今私以外もう誰もいない。)
▲アクシーに入る前の私
正直、最初はアクシーがどんな事を目指しているかもわからなかったし、戸惑ったけど、社長から会社を作った経緯や、コンセプトを聞いた。
「アクシーは、従来の芸能事務所とは違い仕事の斡旋をする会社ではない、アーティスト×クリエイターの関係で、どちらも欠けてはならない存在であるべきで、ひとつのチームとして時代を揺るがすような本物のエンタメコンテンツを作っていく。そしてアジアを代表するようなアーティストを目指していく。」
そんな話を聞いたときに、わたしの第2の人生のスタートラインはここだって思って、オーディション面談を経てレッスンに参加できる事になった。
それが去年の9月。ちょうど1年前。
そこからは数ヶ月レッスン生として、今までにない厳しい先生のレッスンを受けて、EVE PROJECT(いまの24emotions)のメンバーオーディションのチャンスが巡ってきた。
▲オーディション前に同じ候補生とレッスンスタジオにて
2022年11月16日
この日は私にとって忘れられない日だ。
10月のある日、11月16日にデビューグループのメンバーを決めるオーディションを開催すると告げられた。
披露するパフォーマンスは全セルフプロデュース。
候補生の中にはダンスの振り付けを考えたり、ステージングの全てを自分で考える事が初めての人もいた。
私もその中の一人だった。
オーディションまでおよそ1ヶ月。
今思えば短いようで長かったが、当時は初めてのことに戸惑い、なかなか思うように行かず、どの曲を使おうか、どの部分を使おうか、どういう動きを入れるか、衣装はどうしようか。
とにかく今持っている自分をどう最大限に出すか全員が悩み、不安と希望で葛藤した1ヶ月だったと思います。
わたしも人生を変えるんだ!と相当な気合で挑んだ。
全力を出し切った。
そして、結果が出た。
私は落ちた。
◆【-EPISODE2-】へ
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