【ライヴレポート】KIRITO、アコースティック公演＜Phantom IV＞でアルバムリリース発表「やっぱり動き続ける人生なんだ」

KIRITOが7月22日、東京・KANDA SQUARE HALLにて＜KIRITO Acoustic live 23'「Phantom IV -A line of conviction-」＞2days公演の第一夜を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆KIRITO 画像

＜Phantom＞と冠したアコースティックライブは、KIRITOがライフワークとして継続的に実施していくことが公言されているもの。第4弾となる今回は2023年4月以来、約3ヵ月ぶりとなる。また、2022年7月、同会場でのKIRITOソロ始動から丸1年を迎えた。


Angeloの「Beginning」による幕開けから、ラストナンバーとなったAngeloの「CRUELWORLD」まで全17曲が披露されたこの日のステージは、ギターを手にしたKIRITOとサポートを務めるJOHNの二人による＜Phantom＞公演のレギュラー編成。最小限の音数と、高い表現力が聴く者の心を揺さぶる。

自身の全キャリアからセットリストを組み立てるのがKIRITOアコースティックライブのスタイルであり、その配列が個々の楽曲が持つストーリー性を増幅させる。「ティアドロップ」(Angelo)、「MOTHER scene II」(PIERROT)、「Voice of the cradle」(Angelo)、「BIRTHDAY」(PIERROT)と続けた中盤ブロックは、“生と死”を強く感じさせ、「BIRTHDAY」の最後の一節“そこにいるだけでいいから”と歌いながらフロアを指すKIRITOの姿も印象的なワンシーンとなった。


「心と心で楽しみましょう」と、温かなナンバー「I BLESS YOU」で本編を終え、アンコールでの「Crave to you」(Angelo)を披露する直前、KIRITOは次のように語った。

「こうやって歌う場所、皆さんが聴きに来てくれる場所を、これまで止めずに作ってきました。そういう約束は守ってきたし、これからも守っていくつもりです。皆さんが帰ってくる場所をこれからも作っていくので、いつでも来てください」──KIRITO

諦めないことを歌った「壊れていくこの世界で」(PIERROT)、「CRUELWORLD」(Angelo)にて、第一夜は幕となったが、翌7月23日に同会場での第二夜が開催されたほか、8月20日には神奈川・川崎 CLUB CITTA'にてワンマン公演＜KIRITO「THE CHEMICAL DESTRUCT」＞、9月4日にはZepp DiverCity(TOKYO)にてMUCCとのツーマンライブ＜Allen birthday presents KIRITO vs MUCC＞が控えている。


さらに第一夜では、新たな情報が発表となった。9月18日に恵比寿ザ・ガーデンホールでシリーズ第5弾＜KIRITO Acoustic live 23'「Phantom V -A different view-」＞の開催、前作『NEOSPIRAL』から約1年となる11月15日にニューアルバム『ALPHA』のリリースだ。アルバム『ALPHA』には全曲書き下ろしの11曲が収録されるとのこと。相変わらずペースを一切緩めないことについてKIRITOはこう語った。

「やっぱり動き続ける人生なんだなと。そんな自分がいいなと思うし、意地っ張りなんですよ。不可能だろうと言われることほどやってやろうという気持ちが強いので」──KIRITO

また、「アルバム『NEOSPIRAL』がそもそもブチ切れていたのに、その次はさらにブチ切れている」と語り、KIRITOオフィシャルTwitterでは終演後に“最狂度更新”というワードでアルバムを形容した。