【俺の楽器・私の愛機】1377「40年前に買ってもらったエレキギター」

【Ibanez AR300】（兵庫県伊丹市　そるてぃぼんぼん　58歳）


今から40年前…私がまた高校生だった頃に、文化祭で同級生のバンドの演奏に感動して、エレキギターに憧れました。

天王寺の楽器店だったかな？一目惚れしたギターがあって毎日のように通いました。それがこのゴールドのIbanezのAR300。K82は数字が製作年、アルファベットが月でAが1月でKは11月なので1982年11月製造。

忘れもしません。価格は10万円！高校生の私に買えるはずがありません。母に無理を言って買ってもらいました。母から「誕生日にハッピーバースデー歌ってね！」と約束しました。

しかしギターは思ったより遥かに難しくて…1ヶ月で挫折してしまいました。

それから40年間、押し入れの中で眠っていました。そういえば…数ヶ月間、娘が部活で使うので貸してました。

今から5ヶ月前に、左手を180度の油の入ったフライヤーにダイブして、大火傷を負ってしまい、リハビリでアコースティックギターを始めました。今はYouTuve先生のおかげで、ギターを勉強する事が出来るので、挫折せずに続けています。

アコースティックギターを始めて2ヶ月、雑音が少し音楽になり始めたので、エレキギターを弾いてみようと押し入れから引っ張り出して来たのですが…色々と故障してるみたいなので、腕のいい職人さんに直してもらいました。

ピカピカになって帰って来たエレキギター。とりあえず「ハッピーバースデー」を練習して、母の誕生日に歌いたいと思います。




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40年もの間、使われていたのは最初の1ヶ月、そしてその十数年後に娘さんが部活で数ヶ月…いわゆるほぼほぼクローゼットクラシック状態ということで、だからこその奇跡的な美品なんですね。そっとハードケースの中で怒涛の人生を見守っていてくれたのかも知れません。「ハッピーバースデー」はシンプルに3つのコードで演奏できますから、リハビリが進めば40年越しの親孝行ができますね。ギターにまつわる親子3代の話、じんわりきます。（JMN統括編集長 烏丸）



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