【俺の楽器・私の愛機】1375「天からの贈り物。」

【ギルド F55】（東京都　ゴールドトップ　59歳）


No198,729,1233とエレキを掲載していただきました。ありがとうございます。実はアコースティック３本とウクレレ、マンドリンを所有しております。今回は奇跡的な入手だったギルドを紹介させてください。

職場に、新任の嘱託社員が配属されました。とても紳士的でセンスの良い人生の先輩。私がギター好きなことを知ると「うちにボロボロのケースに入ったギターがあるけれど、要ります？」というので、ひとまず見せていただくことに。

ある夜、退勤後の駐車場。車から大きなボロボロのケースをおろし、開けてみると「ギルド！」彼曰く「韓国製だと思いますよ、知人から入手したんだけど弾かないから、どうぞ」という。暗かったので詳細は確認できないまま、自宅に持ち帰り明るい場所で開くと・・・1985年ギルドF55。もちろんMade in U.S.Aです。ストラップピンがはずれ「お尻に穴」が開いていたこともあり、数日後馴染みのギターショップにて健康診断しましたが「言うことなし！でも日本人がストラップをかけて弾くサイズではないから、穴を埋めよう。」とのアドバイスを受け、そのように。

音色は言葉では言い表せない「乾き具合」。インレイの美しさはずっと見ていても飽きない。もちろん彼もアメリカ製であることは知っていて、私を騙したのです。天からの贈り物と思って大切にしています。

　　　◆　　　◆　　　◆

えー、F-55がそんな夢のような出会いで手に入ることがあんの？まるでドラマじゃん。子供の頃、買えもしないのに、ギルドだったらD-55とF-55どっちにしようかなー…とか脳天気な妄想してました。井上陽水ばっかり聴いているときはやっぱF-55かなと思ったり、「22歳の別れ」にはまったときはやっぱマーティンD-45だよねーなんちゃって、超一流の妄想オーナーになっちょりました。それにしても「乾いたジャンボボディ」なんて最強すね。まごうごとなきファイナルアンサーです。そういう天から贈り物を受けるのも、人徳ってやつなんだろうなぁ。（JMN統括編集長 烏丸）



◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ