【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「吸音材」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第103回のお題は「吸音材」です。
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吸音材は、音響特性を改善するために使用される材料のこと。音の反射や共鳴を減少させ、部屋や空間の音響環境を調整するために利用される。一般的には、音波エネルギーを吸収し、反射を減らすことで音響環境を改善。音響室やスタジオ、映画館、コンサートホールなどの音響施設で使用されることが多いが、最近では一般の住宅やオフィスでも利用されることもある。
代表的な吸音材は次のようなものがある。
吸音パネル: 壁や天井に取り付けられるパネル状の材料。音波を吸収する特性を持ち、反射音を減らすことができる。
吸音フレーム: パネル状の吸音材をサポートするためのフレーム。壁や天井に取り付けられ、吸音パネルを固定する役割を果たす。
吸音断熱材: 建築材料として使用され、断熱性能と音響特性を兼ね備えた材料。壁や床、天井などに使用され、音の伝達を抑える効果がある。
吸音フーム: 音を吸収するために使用される発泡ウレタンやポリウレタンなどの素材。部屋の隅や壁の角に設置され、反射音を減少させる。
吸音材は音の反射を減らして響きを調整するために使用され、防音材は外部の騒音や音の侵入を防ぐために使用される。どちらの材料も、快適な音響環境を実現するために役立つが、それぞれ異なる目的と効果を持っている。
文・編集部
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