【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「トムトム(タムタム)」

ポスト

“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第96回のお題は「トムトム(タムタム)」です。

◆   ◆   ◆

(C)Raychan / Unsplash

スナッピー(響き線)のない中型のドラムのこと。円筒形の胴に上面と下面、もしくは上面のみに「ヘッド」が張られている構造で、上面にのみヘッドが張られているタムタムは両面にヘッドが張られている物と区別して一般的に“メロディック・タム”とも呼ばれる。スネアドラムの胴を深くした形だが、スナッピーが張られていないことが特徴だ。

一般的なドラムセットでは異なる大きさで2~4個使用される。スタンドに固定したり、バスドラムの上部にセットするが、楽器下部に付属する脚により床に置くものは、フロアタムと呼ばれる。またオーケストラや吹奏楽などで用いられる場合、“コンサートタム”と言い、異なる大きさの4~8個程度のトムトムの全てをスタンドに固定し“立奏”で演奏する。

なお、ジャズ、フュージョン、ロックなどを演奏するドラマーは“タムタム”、“タム”と呼ぶが、クラシックの打楽器奏者は銅鑼のtam-tam(タムタム)と区別する目的で“トムトム”と呼ぶ。

文・編集部




◆【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】まとめページ
この記事をポスト

この記事の関連情報