【俺の楽器・私の愛機】1246「Fender エアロダインベースリフィニッシュ」
【Fender AERODYNE JAZZ BASS】(神奈川県 ゆう 37歳)
384「ステイホームで初の自作ギターDIY」にてDIYギターを掲載して頂いた者です、掲載ありがとうございました。
前回の投稿はギターでしたが本職がベーシストでして、ベースを始めたころ、人と同じのはイヤだという思いからFenderのジャズベプレベなど王道ベースを避けていました。
以来オーソドックスなベースに触れずに来てしまったのでそろそろ王道のジャズベも1本持っておきたいなと思い楽器屋やオークションを物色していたら「ジャンクのジャズベを買ってリフィニッシュするのも楽しいのでは?」と思ってしまいジャンクのFenderエアロダインジャズベースを購入。
PJタイプのエアロダインの時点でいわゆる「王道」ものから既に外れてしまったのですが、人と被らないやつがいい性格が結局露呈してボロボロのエアロダインをリフィニッシュしてみることに。
購入したベースは届いた時にはホコリや手垢まみれで金属パーツも錆びておりなかなか酷い状態だったのですがボディ裏のバックル跡と思わしき傷やピックガードの擦れ傷など、しっかり使い込まれた形跡もあり、キレイに生まれ変わらせてあげたい気持ちが高まりました。
前回のギターDIYで使用したキルテッドメイプルの突板が1枚余っていたのでトップを張り替えて、色はPRSのブルーマテオの色味が好きなのでそれに近い感じにしたいなーと思いつつ塗装剥がしから作業開始。ちゃんとした電動工具も無かったのでこの塗装剥がしが心折れそうになるくらい大変だったのですが休みの日を利用してコツコツと進め、突板貼りに伴ってバインディングも巻き直す必要があったためバインディングを削り取り突板とバインディングを接着。
この時点で突板のブックマッチ模様のセンターを見誤り斜めにズレて貼ってしまって頭を抱えたのですがこれも個性と割り切り塗装へ、木地の研磨を途中少し横着してしまった関係でキルテッドメイプル模様がかなり薄れてしまったものの色味は気に入った感じになりました。
パーツ類はGOTOHを中心に揃え、ジャックプレートやペグのブッシュ、ピックガードなど磨いたらキレイになったものはなるべくもとのまま使用しました。ピックアップは音は出たものの状態がひどかったため交換用にEMGのギーザー・バトラーシグネチャを購入。
いざパーツ組付けという段階でエアロダインはトップがアーチしている関係かブリッジの取付部がザグられておりGOTOHのブリッジがポン着けできない事に気づき素人作業ながらなんとかザグリを拡張。ポッドの取り付けに少々てこずりながらも各種パーツの組付けが完了し、作業開始からコツコツ4ヶ月ほどかけてようやくリフィニッシュが完了しました。
もとがボロボロで心配だったネックの状態も悪くなく、弾き心地も良くEMGのギーザー・バトラーピックアップもヴィンテージっぽい音かと思いきや意外とモダンな音作りも出来て使い勝手の良い面白い1本となりました。元々の目的の「王道のジャズベを1本持っておきたい」から結局離れてしまった感はありますがやはり手をかけた機材には愛着も湧くので生まれ変わったこのベースを大事に弾いていきたいと思います。
◆ ◆ ◆
パリパリと塗装を剥がしていった様子、その大変さが写真からも伝わります。私も若い頃同じようなことをしたものの心折れて剥離剤に手を出し、まともな換気もない部屋で作業し、くらくらっとぶっ飛びかけた思い出があります。ドライヤーで暖めると剥がしやすいなんて知らなかったもの。でもセンターズレのキルトメイプルはカワイイ。エピソードトークだけで酒が飲めるやん。そこにまつわる思い出や苦労話/おマヌケ話はあればあるほど、人生の彩りになりますから、このベースの出生秘話は五つ星のグランドマスタークラスです。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで
●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7
「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」
※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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