【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「反射板」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第88回のお題は「反射板」です。
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(C)Jean-Paul Wright
フルート、ピッコロにおいて、歌口のある頭部管の内部にある金属板状のパーツ。この反射板の位置から、指で押さえたキーまでの長さで音程が決まるため、フルート、ピッコロの演奏において重要な役割を持つとされる。
フルートの場合、一般的に反射板は、歌口の中央から管がふさがっている側(ヘッド)へ17mmの位置にある。この位置に反射板があることを前提に音程が決められているので、反射板の位置がずれてしまうと音程に変化が生じてしまう。そのためヘッドコルクと呼ばれるコルク状のパーツを、ヘッドとの間に挟み込むことで、反射板のズレを防止している。
なお、ピッコロでは歌口の中央から7.5mm、アルトフルートは26mm、バスフルートは40mmの位置に反射板が位置するのが一般的とされる。
文:竹内伸一
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