テレヴィジョンのフロントマン、トム・ヴァーレインが死去

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70年代に興ったニューヨーク・パンク・シーンを先導したバンドの一つ、テレヴィジョンの創設メンバー、フロントマンのトム・ヴァーレインが1月28日、73歳で亡くなった。

◆トム・ヴァーレイン画像

長年親交のあったパティ・スミスの娘、ジェシー・パリスが悼辞をSNSに投稿したことで訃報を知らせた上、ヴァーレインは「短い闘病」の末、「ニューヨーク・シティで親しい友人たちに囲まれる中、安らかに息を引き取った」と、『Rolling Stone』誌などに話している。

60年代後半、ニューヨークへ移住したヴァーレインは、1972年にネオン・ボーイズを結成。このバンドは短命に終わったが、翌年、テレヴィジョンを結成し、ニューヨーク・パンク・シーンを牽引したのみならず、文学的な歌詞と鋭く複雑なサウンドで無二の存在となった。

元R.E.M.のマイケル・スタイプは「僕はヒーローを失った。トム・ヴァーレインに神のご加護を。数々の曲、歌詞、声をありがとう! そして、笑い、インスピレーション、ストーリー、さらには音楽とアートは問題、人生、体験を改め変えることができるという確固たる信念を。あなたは、僕の人生がひっくり返る世界を僕に紹介してくれた。永遠に感謝する」と追悼の言葉を寄せている。

テレヴィジョンは2001年に再々結成し、活動を継続していた。22年秋にはビリー・アイドルのUKツアーに参加する予定だったが、直前でキャンセルしていた。





Ako Suzuki
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