【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「ストリングガイド」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第82回のお題は「ストリングガイド」です。
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Photo by Luis Antonio Rockdríguez
エレクトリックギターやエレクトリックベースのヘッド部分に装着されるパーツ。ヘッド上(ナットからペグの間)の弦を押さえ込み、角度を変えることで、弦にかかるテンションのバランスを適切なものに調整して弦を安定させ、チューニングの精度を高める役割を持つ。リテーナー、テンションピンなどとも呼ばれる。
多くの場合、1弦と2弦に対して装着される。1、2弦は、ナットとペグの距離が離れており、弦の角度も浅い。そのため演奏中に弦がサドルから外れてしまう、いわゆる弦落ちと呼ばれる現象が起きやすく、それを防止するためにストリングガイドが使用される。もちろん、他の弦に対してもストリングガイドを装着する演奏者もいる。
また、ストリングガイドによって弦の張り具合が変わるため、演奏感やサウンドそのものにも影響を与えると言われている。
ストリングガイドは、1つで2本の弦を押さえるものが多い。しかし、その形状は、カモメ型、ローラー型などさまざま。さらに、3本の弦を押さえるタイプや、すべての弦に対応するバー型も存在する。
文:竹内伸一
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