【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「ケーナ」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第77回のお題は「ケーナ」です。
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ペルーやボリビアなど、南米が発祥とされる縦笛。リードは使わず、U字もしくはV字の切込みの入った吹き口に直接息を吹き込む方法で演奏する。
紀元前900年から始まったインカのチャピン文化期にはすでに原型となった縦笛が使われており、動物の骨や粘土で作られていたが、やがて葦で作られるのが一般的に。現在では、葦よりも硬い素材である竹や、主に学校教育用としてプラスチックなどのケーナも作られている。
35~40cmほどの長さで、最低音がソのケーナが一般的で、この種はG管と呼ばれる。同様に最低音がレのケーナはD管、ファのケーナはF管と呼ばれる。また、G管よりサイズの小さな高音のケーナをケニージャ、大きなサイズの低音のケーナをケナーチョと呼ぶ。
文:竹内伸一
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