【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「譜尺」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第76回のお題は「譜尺」です。
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三味線の棹の側面に貼り付けるシール。勘所、ツボと呼ばれる弦を押さえる位置を示す。ツボシール、ポジションシールとも呼ばれる。
三味線は、流派やジャンルによってことなる譜を使うため、譜尺もそれによってさまざまなものがある。
三味線は駒の位置が変わることで音程も変わる楽器であるため、譜尺で付けられた勘所の位置はあくまで目安となる。そのため、正確な音程を理解できなくなると敬遠する向きもあるが、その一方で、特に初心者などにとっては、比較的簡単に勘所を把握し、すぐに演奏できるようになるというメリットもある。
文:竹内伸一
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