【イベントレポート】『マガツノート』スペシャルステージ開催。池袋・サンシャインシティ噴水広場でV系バンドが初ライブ

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“女の子のため”のアニメ・コミック・声優・グッズなどが一堂に会するイベント<アニメイトガールズフェスティバル>が、11月5日、6日に、東京・池袋で開催された。

数多くのコンテンツが出展する中で、毎年注目のエリアとなっているのが、サンシャインシティ噴水広場で行われるステージイベントだ。メイン会場のチケットがなくてもフリーで観覧できるため、お気に入りコンテンツを見つけるにはうってつけのスポットとなっている。また、この日にあわせサンシャイン60通りにはマガツノートのフラッグが、そして周辺にはアドトラックが運行。都内の電車内には吊り広告も登場と、盛り上がる準備も万端だ。

今年はそんな熱いエリアを『マガツノート』と『ブラックスター-Theater Starless-』がジャック。BARKSでは2日間に渡って行われたマガツノートのスペシャルステージをレポートする。

◆♯1 feat.ARK医療局 写真
◆♯2 第六天魔王軍&DD 写真
◆♯3 feat.MAD FANG 写真
◆♯4 feat.蛇-ウロボロス- 写真
◆♯5 feat.ARK監査局 写真

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11月5日
『マガツノート スペシャルステージ』♯1 feat.ARK医療局



B1の噴水広場の前にはかなりの人数が集まっている。1〜4階のフロアからもステージを覗き込むことができるため、そこにも多くの人数が集まりイベントの開始を心待ちにしていた。期待が高まる中、いよいよ第一回目のステージがスタート。MCの仲田雄一に呼び込まれ、峯田大夢(政宗 役)、馬場惇平(官兵衛 役)、美藤大樹(家康 役)、岡本和浩(忠勝 役)、大河元気(左馬之助 役)が登壇する。バックにはそれぞれが演じる、政宗、官兵衛、家康、忠勝、左馬助の美麗な立ち絵が映し出される。

まずは、『マガツノート』とはどういった作品なのを紹介するコーナー『君はマガツノートを知っているか』。「(1)鬼才・祁答院慎による激鬱ストーリー」「(2)人気イラストレーター・カズキヨネによる美形キャラクター」「(3)“バチバチ”のイメージソング展開」という、3つの魅力が紹介される。ストーリーのハードさには演じているキャスト陣も打ちのめされることが多いらしく、特にSeason:1でかなり“激鬱”な展開となった政宗役の峯田は、収録の際に泣き崩れながら演じたことを明かした。


続くコーナーは『君はARK医療局を知っているか』。ここでは、家康率いる陣営・ARK医療局にスポットを当てる。メンバーである家康、忠勝、直政のイラストとともに紹介文が登場するが、その一部が虫食いに。キャスト陣はその「?」の部分を埋めるべく答えていく。勘のいい人はもう気づいたかもしれないが、そう、ここはほぼ大喜利コーナー。忠勝に関する問題の「??は裏切らない」では、大河がギレルモ・デル・トロ監督の名前をあげ、彼の作品は裏切らないと自由すぎる解答で会場の笑いを誘う。他のキャスト陣も大河に続けと言わんばかりにボケ始める。しかし、彼らの本業は声優。ARK医療局陣営である家康役の美藤と、忠勝役の岡本がそれぞれの役柄のセリフをビシッと決め、キャラの魅力を伝えた。


3つ目のコーナーは『検索OKミニクイズ! 君はマガツノートを調べられるか』。会場参加型のクイズで、マガツノートに関する2択問題が出題されるが、なんとタイトルにある通り検索が可能という大盤振る舞い。問題は「出演キャストによるゆるいトークやバラエティが楽しめる配信番組の名前は?」というもの。会場の人たちは、スマホを取り出して調べ始める。ちなみに正解は「マガツノ集会」。検索OKということで、会場もほぼ正解だった。そして1stフルアルバムの発売、Season:1.5陣営別ラジオドラマ放送、Twitterキャンペーンの告知が行われ、トークパートが終了した。


続いては、今回のスペシャルステージの目玉のひとつ、イメージソングを担当するヴィジュアル系バンドのライブだ。登場するのは、『戦シーズン 壱st Battle「桜華狂騒」』で、光秀・家康連合軍のコラボ楽曲を手がけたザアザア。今回は特別にアコースティックバージョンでのパフォーマンスになる。


そもそも、この噴水広場でヴィジュアル系バンドがライブをするということ自体が、貴重すぎる機会。ショッピングモール内にあり、普段はカップルや親子連れなど老若男女が集う噴水広場ゆえに、ここでザアザアのライブが観られるのは、ある種、異様ともいえる光景だ。しかし、ザアザアはその空気をたった2曲で自分たちの“モノ”にした。


1曲目は、光秀をイメージして作ったという「闇と桜」。ミディアムテンポの切ないメロディを、情感たっぷりに歌い上げる。会場では手振りをする人、ペンライトを振る人など、それぞれが思い思いの楽しみ方をしているようだった。一葵(Vo)は、バンドを知らない人にも楽しんでほしいと、手拍子を促す。そしてハンドクラップに合わせ「光」が始まる。バンドのファンだけではない、いわばアウェーの状態ながら、会場中を巻き込み、自分達のペースに持っていくザアザア。2コーラス目のAメロでは、ハンドクラップのみのアカペラでグッとひきつけ、そこからまた疾走。余韻を残してライブが終了し、1ステージ目の幕が降りた。

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『マガツノート スペシャルステージ』♯2 第六天魔王軍&DD

この回は、織田信長率いる第六天魔王軍と、メフィストが代表を務める悪魔斡旋会社DDにスポットを当てる。1ステージ目にも登場した峯田、馬場、美藤、岡本、大河に加え、第六天魔王軍に所属する蘭丸役の土岐隼一が登壇。2ステージ目ということもあり、キャスト陣も会場の雰囲気に慣れてきたようだ。コラボライブがないため、前回と比べると会場には圧倒的に声優のファンが多く見受けられる。


トークパートの流れは1ステージ目とほぼ同様。まずは『君はマガツノートを知っているか』でストーリー、イラスト、イメージソングの魅力を紹介する。この回ではイメソンをフィーチャー。これまでに開催された、声優とバンドがコラボしたライブイベントの話題になると、峯田からはライブで“デスボ”を吐き散らかした、という思い出が語られた。



続いて『君は第六天魔王軍と悪魔斡旋会社DDを知っているか』のコーナー。まずは第六天魔王軍の織田信長と蘭丸のキャラクターのイラストと、虫食いの問題が出題される。織田信長に関する「??的魔王」という問題に、大河の答えは“厨二病的魔王”。しかし土岐から、このコンテンツ自体が“厨二病”であるとのツッコミを受ける。ちなみに正解は「絶対的魔王」だ。また、土岐が演じる蘭丸のセリフを披露……のはずがなぜか某国民的人気アニメの名ゼリフを言いかけ総ツッコミに合うなど、和気藹々とした雰囲気でイベントが進む。


悪魔斡旋会社DDとメフィストの紹介が終わり、次のコーナーと思いきや、なんと、ここで初解禁情報が。メフィストのイメソンが発表され、ミュージックビデオもこの場で初公開になるとのこと。楽曲を担当する歌い手のluzからはコメント映像が届く。メフィストの表と裏の部分をイメージして制作したという楽曲「Doll in Doom」のミュージックビデオは、メフィストを演じる森久保祥太郎のボイス入り。ゴシック調の美しく妖しい世界観で、これからのストーリー展開がますます楽しみになるような1曲だ。


トークパートのラストは、『検索OKミニクイズ! 君はマガツノートを調べられるか』。マガツノートを好きなファンの呼び名に関する問題で、「解放区民」か「有害人類」かというもの。これも調べられるので、会場のほぼ全員が正解の「有害人類」を選ぶ。駆け抜けるようにあっという間に終わった初日の2ステージ。バラエティーコーナーあり、ライブコーナありで、マガツノート入門編としては最適な内容となった。

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