【俺の楽器・私の愛機】1132「ギター探しの終焉」
【Gibson Les Paul standard 50s P-90 ebony】(大阪府 yykmr 38歳)
とうとう手に入れた憧れのギブソン。
20数年前、hideに憧れギターを始めたものの、はじめて組んだバンドではギターの腕が足らずベースに追いやられ。だけど、そのバンドが高校生ながらGRAPEVINEのコピーで、今思えば渋いチョイス。そこで西川弘剛氏を知る。
それからアンビエントやメタル、ファンクなど雑食で聴いていたが、やはりずーっとバインが好きだった。あの丸っこくも粘っこい、伸びのある耳触りのいいオーバードライブを求めたが、レスポールはどうもマッチョな印象が強く、敬遠していた。ストラトでごまかしごまかしやっていたけれど、ある時国内某店の別注で、このレスポールが発売された。しかも西川さんと同じカラー!
ここでも優柔不断が発揮され、あっという間に売り切れてしまった。絶望し、別のカラーやメーカーでお茶を濁そうとした1年後、ふと検索すると一本だけ入荷していた!店に確認すると、よく分からんけどほんとに一本だけだそう。即決でした。
家に迎えた日は忘れません。ケースを開けたときのあの甘い匂い。ギブソンの工場で撮られた写真。手が小さいからと避けていた太めのネックも、不思議としっくりくる。むしろこちらが合わさせてもらいますよと覚悟を決める。小さなアンプでドライブさせると、あぁこれだと。この太いジャキリ感と、高揚感。探していた音はこれなのだと。だってこの音を聞いて育っただから、そりゃそうだよな。ギター探しの旅が終焉しました。
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いい話。求めるサウンドが青春のギターサウンドとリンクしていることを、長い年月をかけて実感し、そこに思いを馳せるなんて、ステキなストーリーですよ。こういうギター探しの旅の終焉って、憧れる理想の形なのかもしれません。そもそもP-90レスポールなんて、ある種の究極の完成形ですからね。どんな音楽でもどんと来いの頼もしいスペックを誇る名機だと思います。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」
※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
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