【俺の楽器・私の愛機】1124「はじめての他薦による購入。」
【GRETSCH 6119テネシアン 1968】(福岡県 ラン 50歳)
東京に長期出張の折、友人Aと巡った楽器店で発見。それまでは日本製のファルコンを愛用していたのだが、USA製グレッチに触れる機会に恵まれて、それだけでラッキー。と。
試奏してみたところが、友人Aから『すごく良い音!それよりもなによりもアナタに似合う』とベタ褒めされる。交換パーツや欠品パーツも多く、委託販売ということで格安ながらも、なんと現金オンリーのお店ということで諦めて帰宅。
後日、別の友人Bから『何か良いギター見つけたか?』と聞かれ、件のギターについて話したところ、『現金なら用意してやるから買っておいで』と。いやいや、そんなことできるわけもなく、丁重にお断り。
その夜、一緒に見に行った友人Aから連絡があり、『お金出すから買いなよ』と言われる。あなた方は神様ですか? とはいえ、友達からお金を借りるのは不本意なので、お金を工面できるまで売れ残っていたら買うよ。と返事。ところが、『じゃあ、お金は貸さないけどギターなら貸せるよ。わたし買ってくるね』と言われる。
待てー!待ってくださーい!と、全力で阻止。もうね、その気持ちだけで充分幸せですよ。
その後、友人B宅に招かれ出向いたところ、友人Bの奥様より封筒を渡され、何気に受け取った瞬間に『早く楽器屋さんに行っておいで』と追い出される。ふと見れば札束ギッシリ。。。
奥様に渡させるなんて。。。
しかしながらもう腹をくくるしかない。ちゃんと返すから!と言ったところ、『まあ、会うたびに少しずつ返してくれたら良いよ。何十年かかってもいいから』
うーむ。泣ける。というわけで、楽器屋に急ぎ、めでたく手に入れたわけです。
んで、その後、バタバタとお金を工面し、全額一括で返しに行ったところ『会うたびに少しづつ返す約束だろ!全額一括って、もう俺と会いたくないのかよ!』と怒られるという。。。やっぱり神様か。
とはいえ、やはり気が引けるので『また追加融資をお願いするかもしれないので』と9割払って残りを借金。その後、会うたびに少しづつ払っている。そのたびに『あれ?まだ貸してたっけ?』などと言う友人B。一生ついていきます!って感じ。
◆ ◆ ◆
すごい話だなぁ。手に入れたのはギターじゃなくて信頼の証とかけがえのない人望ですね。借りたのもお金じゃなくて徳というお話。テネシアンも凄いギターなのに、エピソードがすごすぎて全くギターの話が入ってこない。ギターを通して手に入ったお金じゃ買えないお宝のお話。背筋が伸びました。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
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