【俺の楽器・私の愛機】1080「1年半コツコツと製作しました。」

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【14フレットジョイントのナイロン弦】(兵庫県宝塚市 山中一弘 67歳)


ソロギターに興味を持って習い始めて5年になります。二十歳ごろ以来のギターに再度目覚め毎日楽しく短い時間でもテレビを見ながらでも弾いています。普段は鉄弦弾きですがポロポロとリラックスしてナイロン弦を弾いてみたくなり楽器屋さんを探してみましたがなんとなくしっくりくるギターを見つけることができず(高額を出せばあったかもしれませんがそんなに出費もしたくなく)モヤモヤした時間が続きましたが、猪居亜実さんのYouTube動画の中で近くにクラッシックギターの製作者の方がいることを知り、幸いにも製作教室も主幹されている紹介がありました。

すぐに連絡を取り参加させていただきました。鉄弦になれると特にあの広いナット幅と12フレットジョイントに多少抵抗感もありました。が、形式は好きな形のものを作れば良いとアドバイスをいただいたので最終的に弦長640mm、ナット幅48mmの14フレットジョイントで製作を始めました。トップはシャーマンスプルース、バックサイドはローズウッド、指板は黒檀とどれも20年は乾燥された材を使っています。製作当初良く言われたのが焦ったらいけない、ゆっくり少しづつ作業するように注意を受けてましたが知らず知らずに早く作りたいという気持ちがなくなりできるだけ丁寧にという気持ちに変わっていきました。作業を開始して一年半の期間を経てようやく完成しました。弦を張って音を出した時、正直ピンと来ませんでした。そもそもナイロン弦を弾いたことがなかったのとこんなもんなのか?と思った次第です。

自宅に持ち帰りポロポロと弾いているうちに音がどんどん変わってきたのが私にでもわかったのに驚き、自画自賛になりますが中々の音色だと思っています。よく言う3弦のつまり音もなく、[自分で作ったギターを弾く]なんて何と贅沢なことでしょう!実は次号器も製作を始めていてトップは今回は杉を選択しました。ロゼッタまで入れたところでこれからの製作時間が楽しみです。



   ◆   ◆   ◆

いやほんと、「自分で作ったギターを弾く」って究極の贅沢かもしれません。当然ながら愛情のひとしおでしょうし、その思いはギターに伝わるものですからね。思いというのは、ギターとの会話の深さですから、そのギターが最も心地よく鳴るような弾き方に自ら寄っていくことを意味するでしょうし、それに呼応してギターはよりいっそう鳴っていく。そういう相互作用こそ、演者と楽器の理想の関係です。どんなハイエンドな楽器も太刀打ちできない花園ですね。(JMN統括編集長 烏丸)


★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布中されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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