ロバート・プラント「ジョン・ボーナムは妻からプラントには近づくなと言われていた」
ロバート・プラントが、1968年8月にロンドンで行われた、後にレッド・ツェッペリンとなる4人による初めてのリハーサルについて振り返った。プラントは20歳になるまでに成功しなければ音楽の道を断念すると妻と約束していたが、20歳になる直前にそれを体験し、これなら行けると実感したそうだ。
プラントは、『Rolling Stone』誌のインタビューでこう話している。「(やれると思ったのは)ヤードバーズとの最初のリハーサルに行ったときだ。僕は19歳、すぐに20歳になるところだった。ジミー・ペイジに、彼がリストアップしたドラマーはダイナミックさに欠けるって話をしてたんだ。ジョン・ボーナムは全く別物だと。だから、ジョンの妻がようやくリハーサルへ行ってもいいと許可したとき……、パット(ボーナムの妻)はいつも“プラントには近づかないで、無一文になるかトラブルになるかだから”って言ってたんだよ。それで(彼女のお許しがあり)、僕らはジョンの母親のバンを借りて、ロンドンへ向かったんだ。その午後、その部屋で、僕らは誰も知らないような曲の数々をプレイし始めた。“Train Kept a-Rollin’”だ。僕はそのとき、自分が並外れた才能の持ち主に囲まれているのがわかった」
「彼らは、信じがたいほど良かった。まるで誰もがお互いを待ち望んでいたかのようだった」
ペイジ、プラント、ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズの4人は1968年8月、ロンドン、ジェラード・ストリートにあった地下の一室で初めて一緒にプレイした。プラントはその月の20日に20歳の誕生日を迎えた。
Ako Suzuki
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