【俺の楽器・私の愛機】1033「古稀の手習いフラメンコギター」

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【Cordoba GK Studio Negra】(奈良県 見習いフラメンコギター弾き 69歳)


2020年の夏、45年間の勤めを終えて憧れの悠々自適生活に入った。10年ほど住んでいた欧州にもう一度行って、仕事抜きでゆっくり旅したかったけど、コロナの影響で敢えなく断念。

カメラが入ったリュックを背負ってバイクで近場の名所旧跡を訪ねてはインスタやYouTube に写真や動画をアップする毎日を送っていたが、ある日、家内に誘われて観に行ったフラメンコスタジオでフラメンコギターの名手に出会った。演奏を聴いた途端に遺伝子の何処かに潜んでいたラテンの血が俄かに騒ぎ出し、翌日には弟子入りをお願いし、毎週のレッスンが始まった。

思い出せば欧州の中でも南スペインが一番好きだった。グラナダで観たフラメンコは最高だった。アルハンブラ宮殿で買ったDVDに入っていた「アルハンブラの想い出」を弾きたくて、当時住んでいたミュンヘンでスパニッシュギターを衝動買いしたが、結局、初歩レベルのトレモロすら弾けないまま帰国した。

今なら毎日一日中でもギターが弾ける!約10年ほど遠回りしたけど、今度こそフラメンコギターを弾いてやる。最初の課題曲はジプシーキングスのInspiration。先生の手の動きやリズムを目に焼き付けて、家に帰ったらTAB譜にメモる。記号と言葉が入り混じった自分しか理解できないTAB譜のページがどんどん増える。自分の腕が追いつかないもどかしさがあるが、何故か毎日の練習がとても楽しい。

2011年製のCordoba GK Studio Negra、とても大事に弾き込まれたこのギター、まだ入手してから1ヶ月も経っていないが既に私の中ではエースギターだ。これから何年生きれるか分からないけど、死ぬまでにアルハンブラの想い出とチックコリアのSPAINだけは絶対に弾けるようになってやる!

   ◆   ◆   ◆

フォークソングの流れからアコギを触ったり、ポップス/ロックからエレキギターを手にしたりする人も多いわけですが、スパニッシュへの造詣が深いギタリストってほんの一握りですよね。そんな私も未だ何も知らない素人。トレモロが難しそうだなという固定観念は、Fが難しいという既成概念と同じなのでしょうか。それすらわかりません。(JMN統括編集長 烏丸)


★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布中されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

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