【俺の楽器・私の愛機】946「30年モノのピカチュウギター」
【古Fernandes/BH-120S 白田一秀さんシグネイチャーモデル】(沖縄県 kei 60歳)
沖縄に越してきて30年が経ちますが、当時ライブパブを経営していたあんまし仲良くない兄が金欠のとのこと。そこで10万ほど送金した記憶があります。数か月後、兄から手紙も何も添えられていない1本のギターが届きました。
「なんかチープな外観だなぁ」と思いましたが、弾いて見てビックリ。18Vのサステナー、そしてなんだかわかんない「ハイフレットの部分だけスキャロップ加工」。しかし音は絶品です。他にサステナーを2本もっていますが、音のハリ、芯の強さ、そしてなにより白田さんがチョイスするほどの暴れん坊の音。ギブソンなど他にも数本持っていますが、なぜかこのギターの音に胸が躍ります。
写真を見て頂ければわかると思いますが、フロントのサステナーピックアップはよく1弦が引っかかるのでホットボンドでガード。そしてフレットはすり減り波打ってる。さらには当時2,3歳であった娘が「ピカチュウ好き」であったため、ステッカーを貼ってしまいました。一人娘も30歳となり、嫁に行きました。
そうそう。トラスロッドももう限界かも。ヘッドは一度倒しボンドでくっつけましたがズレたまま。仕方ないので木ねじで固定。そして何より、このギターを愛用した跡はピックのキズとして残っています。
今、あんまり出回っていない、貴重なのか人気のギターなのか…。でも「沢山の思い出が残る」これだけで十分。
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迫力と貫禄が凄い。見た目のみならずkeiさんの思いが濃密に積み重なっているからこその圧ですね。アルダーがコリーナみたいな雰囲気になっとる。10フレットからのスキャロップというのもいいですよね。当時のテクニカルプレイを支えるよく考えられたシンプル&高性能なギター。しかしお兄さんも粋なのか横暴なのかわからないんですけど、兄弟間の絶妙な距離感(阿吽の呼吸?)がこういうストーリーを生むのだから、やっぱり人生は面白い。ここまで弾く込むことになったギターを選び出す審美眼とか、なかなかの奇跡だと思うんですよね。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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