【俺の楽器・私の愛機】917「一目惚れ」
【Gibson The Paul】(山梨県 どん 35歳)
20代前半、オリジナル楽曲のバンドを始めた頃、それまで使っていた安いギターに限界を感じ、俗にいう"いいヤツ"を探し始めました。
当時大学生だった私は講義もそこそこに中央線沿線の色々な楽器屋に出向き、第一候補をGibson SGに決めつつも様々なギターを試奏していました。いつものようにとある楽器屋へ行くと、レスポールのようでレスポールでない謎のギターに出会います。一目惚れの如くビビビッときた私はすぐに試奏。SG並みに薄いボディ、薄いネック、現行Gibsonにはない少し大き目のヘッド、変な位置にあるピックアップセレクターなどなど、どれを取っても良い。しかも1978年製、憧れのビンテージです。
ですが大学生アルバイターの私には即決する財力が無く、一旦保留しました。しかしその日家に帰ってもこのギターの事が忘れられず、次の日には買う決心をしていました。人生で初めてローンを組んだのがこの時でした。
当時このギターの事を調べようとしましたが全く情報が無く、海外のサイトを翻訳しながら調べた記憶があります。
いままでエフェクターを繋ぎJCで音を出していましたが、当時通っていたライブハウスのオーナーに"マーシャルに直で繋いだらどう?"とアドバイスして頂き、そうしてみたところ大正解。形容しがたいとてつもない音を出してくれました。今思えば、私の弾き方やプレイスタイルがこのギターにドンピシャではまったんだと思います。
一生の相方になりました。このギターとの出会い以降、どんなギターを買ったらいいの?という質問には"一目惚れしたヤツを買いなさい"と答えています。
◆ ◆ ◆
なんてカッコいいの。これほど弾き込まれているザ・ポール、見たこと無い。すげえ鳴りそう。当時、廉価版のような価格だったけど、ウォルナット材が個性的で異彩を放っていました。ボディ・トップにSGのようなカットが入っているデザインが斬新だったんですよね。今考えると、ウォルナットの重さをクリアするために、あのような薄くてシンプルな設計にしたのではなく、同時に発表されたThe SGのボディシェイプをレスポールにしちゃおうぜ、で生まれたギターだったんだなとひらめきました。多分正解。異論は受け付けません(笑)。ただし「一目惚れしたヤツを買いなさい」説には全く異論ございません。本能に偽りなし。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
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