【俺の楽器・私の愛機】852「EVOは仕事中」

【イケベ楽器　EVO 0101Z Trem Jet Black 59/09 Limited】（収穫　20代）


とうとう手に入れました。人生の愛機を。

エレキギターとしては人生二本目(一本目は30余年も前に住んでいた母方の親戚が置いていった日本製のレスポールでした。ネックが太かったです)の、アルミ削り出しのエレキギター『EVO』です。

去年、イケベ楽器のとある配信で、わたしは画面越しに現れたこのギターに一目ぼれをしてしまいました。そして今年、画面越しに一目ぼれをしてしまったこのギターを一度拝むだけでいい、ただそれだけでいい、よもや更に惚れ込んで購入まではお金もないのにしないだろうと高をくくり、成人式をしらばっくれたことが、今思えば分水嶺だったのです。

EVOが売られている渋谷のイケベ楽器に赴いて、いざ陳列されているEVOを見たとき、EVOに惚れこんだ自分の目は間違っていなかったという確信が生まれ、その確信は日増しに「あのギターを一刻も早く手に入れて弾き倒さねば」という考えに変わっていきました(ボディの素材であるアルミニウムの値段が世界的に高騰している関係で、次回生産分は値上げする、という話がありましたから、余計に欲しいという気持ちが強くなったのでしょう)。

それから時は過ぎて、わたしの自室にはオプションとして搭載して頂いたGKピックアップとサスティナー、加えてGOTOHのトレモロが搭載された黒いEVOが佇んでおります。

色が黒であるからか、少々悪魔的な感じが醸し出された近未来的ルックスもさることながら、レンジが物凄く広く、音も良く、エフェクターの乗りもいい。とんでもなく歪ませたEVOの音はもはや圧巻の一言です。

また手のサイズが同年代の女性と同じくらいのわたしでも5、6弦の24フレットが弾けるほど圧倒的にハイポジションが弾きやすいネック形状、更には3つのモードがついたサスティナーは、ギターシンセと同時に鳴らして変態音を作り上げられる変態仕様、シングルコイルとハムバッカーを切り替えられるタップスイッチの存在、破壊的なアーミングがしっかりできるトレモロユニットと、チューニングが狂いにくいうえに弦交換が簡単なマグナムロックペグ、これらを搭載してなお重量は3㎏……そんなギターに惚れない理由がどこにありましょうか。

このコーナーに投稿されている楽器や道具への愛情表現を見るのが日ごろの楽しみです。「TALBOかEVO、もう700以上の投稿があるならどっちかはあるだろう」と思っていましたが、時を経てもどちらも一向に見かけません故、一番乗りしたいという気持ちが逸ってしまいました。

以上、EVOというエレキギター、あるいはEVO製作者様のお言葉をお借りするならば「マシーン」に、寝ても覚めても愛を囁き続ける人間の投稿でした。誠にありがとうございました。





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EVO愛は存分に伝わった。そしてこの投稿で、EVOへの片思いを患うギタリストもたくさん生まれるヨカン。私は肉抜きに命をかけたミニ四駆を思い出して甘酸っぱい気持ちになっております。アルミのギターは、独特のキレとトーンがありますよね。古くはマーク・ファーナーのヴェレノがその独特のサウンドを放っていました。私はトラビスビーンに憧れたものですが、当然のごとく金欠で夢は叶わず。EVOはネックがマホですから、ウッディな暖かさも持ち合わせたナイスなバランスと想像しています。（JMN統括編集長 烏丸）


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