K.K.ダウニング「レミーとモーターヘッドはスラッシュ・メタル誕生の貢献者」
元ジューダス・プリースト/現KK’sプリーストのK.K.ダウニング(G)は、70年代からハード・ロック、ヘヴィ・メタルの世界に身を置き、その動向を目にしていて、モーターヘッドこそがスラッシュ・メタルの誕生に大きく貢献したと考えているそうだ。
◆K.K.ダウニング動画、画像
彼は、『Walk With Bowler』のインタビューでスラッシュ・メタルについて語る中で、こう発言した。「ヘヴィ・メタル以外ではスラッシュ・メタルが……。ヴェノムや当然、メタリカのような素晴らしいバンドが出てきた。マシーン・ヘッドもだ」
「俺にしたら、モーターヘッドは……。モーターヘッドのせいだと言わねばならない。“せいだ”っていうのは“おかげだ”に変えよう。俺は、間違いなく、レミーとモーターヘッドがスラッシュ&スピード・メタルの誕生に貢献したと思ってる。それにもちろん、メガデスも外せない」
「80年代初めには素晴らしいバンドがいっぱいいた。“新参者の登場だ、そこどけ”みたいな感じだったな。俺らみたいに60年代後半や70年代からやってきたバンドは、“待てよ、速過ぎる”と思ったが、いいバンドを押さえつけることはできない。そんなことしても、彼らは押し進むだろう。でもそれは、ものすごくヘルシーなことだ」
ダウニングはまた、ジューダス・プリーストもスラッシュ・メタルのシーンに影響を与えたと付け加えた。「俺ら、俺とグレン(・ティプトン)もそうだったと言わねば。俺らはいくつかの曲においてスピード・ピッキングで境界線を押し広げた。あれらをプレイするのはかなり難しい」
ダウニングは2021年秋にKK’sプリーストのファースト・アルバム『Sermons Of The Sinner』を発表。ヴォーカリストのティム“リッパー”オーウェンズは、ジューダス・プリーストと一緒にツアーができたら素晴らしいと話していた。
ダウニングは今年、ジューダス・プリーストの1人としてロックの殿堂の候補に挙がっている。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ジューダス・プリースト、74年リリースのデビュー作が50周年を記念してリミックス&リマスターで再登場
ロブ・ハルフォード「カミングアウトするのは、今の時代でも簡単なことではない」
ティム“リッパー”オーウェンズ「K.K.ダウニングはメンバーだろうがクルーだろうが平等に扱う」
ジューダス・プリーストのスコット・トラヴィス、ドラムスティックを逆さまに握る理由を説明
ロブ・ハルフォードとジェイムズ・ヘットフィールド、そろってTURNSTILEのライヴを鑑賞
メタリカのカーク・ハメット「ジューダス・プリーストはヘヴィ・メタルの立案者」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話018「まさか泣くなんて」
ロブ・ハルフォード「若い人たちには自分らしい道を見つけさせなくては」
ジューダス・プリースト、来日公演決定