【インタビュー】DJ-SHINの“勝ちたかった理由”…EVERY .LIVEから届けるDJ配信の醍醐味

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DJ-SHIN:あと、DJの間口も広がったように感じますね。DJに興味があったとしても、DJがいる場所に行かない人も多いですし、クラブに行ったとしても、DJと話せるわけでもないじゃないですか。

──今まさに回している人に話しかけようとはあまり思わないですね。

DJ-SHIN:話しかけようとも思わないし、DJは(フロアよりも)ちょっと高い場所にいて、違うところから入って、違うところに帰っていきますから(笑)。それが配信だったら、「こんにちは」と言ったら「こんにちは」と返ってくるから、すごく身近に感じてもらえると思いますし、「そのボタンは何ですか?」「そのお皿はなんですか?」って直接質問もできる。そうやって興味を持ってもらって、「自分も始めてみようかな」と言ってもらえたら、「始めたら配信で教えるよ」って話したりもできますし。

──確かに親しみやすいです。

DJ-SHIN:そりゃあね、遠目から見たら、刺青だらけで、髭がのびていて、なんかがっちりむっちりしていると、ちょっと怖いなって思われるかもしれないですけど、話しかけると「ああー! どうもどうも! いらっしゃい!」っていう人が多いんですよ。前に、ものすごくイカついドレッドヘアをしているDJが配信をしていて。その人の部屋に行って話を聞いたら、その人、和菓子職人だったんです。「そんな頭で!?」ってなるじゃないですか。そういうところもリスナーさんにとっては楽しいと思いますし。僕は美容師なのもあって、「美容師っぽい」って言われますけど。

──美容師でもあるんですね。

DJ-SHIN:そうです。お店にDJブースがあるので、仕事が終わったらそこで配信してます。だから、芸は身を助けるというか、仕事の後にダンスもDJもするトリプルワークだったので、開業資金が貯まるのも早かったですね。26のときに独立したので。もっと自由にやっていくためにはと思って独立したんですけど、今考えると、その年でよくやったなと思います。たぶん調子に乗ってたんでしょうね(笑)。

──いやいや。大事ですよ、その勢いは。ライバーとしての魅力となると、先ほどお話しされていた人と繋がれるというところでしょうか。

DJ-SHIN:そうですね。ライバー同士もそうですし、ライバーさんとリスナーさんの関係としても、新しい出会いが頻繁にありますよね。だから、ずっと配信し続けていけば、「あ、この人またやってる。ちょっと観てみようかな」となっていくので。配信って、こっちから呼び込むことできないんですよね。「こっちにおいで」というインターフェースではないので。

──あぁ、確かに。「いらっしゃい」ですもんね。常に待つしかない。

DJ-SHIN:はい。待ちっぱなしなんです。駅前で10%オフ券を配ったり、ポスティングしたら来てもらえるものでもないですから(笑)。だから、ライバーは常にやり続けないといけないんだなって。ずっとやり続けることで興味を持ってもらいやすいし、それが新しい出会いに繋がっていきますし。それが今日のこの取材にも繋がってくるんですけど。

──というと?

DJ-SHIN:今回こうやってBARKSさんに出していただけたのも、僕が普段やっている配信の姿勢とかを理解してもらえて、リスナーもライバーも「いいじゃないか」と思ったからこそ、2位まで推してもらえたと思うんです。やっぱり「1位になりたい!」「上位に入りたい!」というのは誰でも言えるんですよ。ただ、なった後にどうしたいのかということを語れる人はほとんどいないんです。でも、僕には「こうしたい」と思っていることがあって。

──SHINさんのやりたいことというと?

DJ-SHIN:僕としては、EVERY .LIVEというアプリが、実は音楽も楽しめるアプリなんだよというところまで昇華させたいんです。たとえば、音楽を聴きたいなと思ったときに、サブスクリプションだと聴きっぱなしの投げっぱなしになっちゃうから、ライバーさんのDJを聴きたいな。EVERY .LIVEにはDJ-SHINがいるから、こんな感じがいいって話しながら、サウンドをコーディネートしてもらいたいな、みたいなところまで昇華させたい。そのためには、こういうキッカケが大事なんですよね。じゃないと、EVERY .LIVEという箱の中だけで終わってしまう。これがEVERY .LIVEというところから一歩外に出れるチャンスなんだと言ったときに、みなさんが「そうだ!」っておっしゃってくださって、こうやって取材をしていただけるようにしてもらえたんですよね。

──あくまでも自分が考えているヴィジョンがあって、それを実現させるための大切な一歩が、このインタビューだったと。

DJ-SHIN:そうです。僕としては、BARKSさんを見ている方々に、配信というものに興味を持ってもらいたかったんです。配信だと、直接おしゃべりができたり、なんなら聞きたいことも直接聞ける。こういう機会は配信じゃないとないですからね。外の現場だと遭遇しにくいので。ぜひ配信というものにみなさん興味を持ってもらいたいですし、DJ配信というものに興味を持ってください、ということをお伝えしていきたいと言っていたことが実ったという。

──なるほど。その目標以外にも、こういう活動をしていきたいと考えていることもあるんですか?

DJ-SHIN:これまでみたいに(リアル)イベントをバンバンやっていく時代に戻るまで、やっぱりまだ数年かかってしまうと思うんですよ。そういうときに、家でテレビを観るみたいに、ライヴ配信をそういった娯楽のひとつに昇華させていくのが目標です。今は圧倒的にYouTubeが多いと思うんです。そこを「今日更新された分も観たし、じゃあDJ-SHINでも観ようかな」という二番煎じでもいいから、ライヴ配信をその位置まで昇華していきたいですね。あとは、ライヴコマースです。僕は別にPioneerさんに頼まれているわけでもないんですけど、Pioneerさんの機材がこれだけ並んでいるわけですよ(笑)。そうなると「Pioneerっていいんですか?」という話になったら、それはもう「愛してやまないよ、Pioneer」って言うわけじゃないですか。僕は本当に全然何も頼まれていないですけど(笑)、これはもうライヴコマースになってますからね。

──そうなりますね。

DJ-SHIN:そういったことを僕という人間ができるようになれば、たとえば、「あそこのラーメン屋さん美味しいよ」みたいなことを、安価でコマーシャルできるじゃないですか。なんなら僕、ラーメン一杯で言いますよ。

──さすがに安すぎます(笑)。

DJ-SHIN:でも、それが人の応援になりますから。ライバーって、応援される側ばっかりなんですよ。だけど、ライヴコマースは、ライバーが応援できるんです。それを循環させたいと思ってるんですよね。

──なるほど。そういった応援の循環を生むためには、ライヴ配信というもの自体が、他の娯楽と同等ぐらいのポジションまでいかないと難しい。

DJ-SHIN:そうなんです。ラーメン一杯はさすがに冗談ですけど、たとえば「3分間聞いてください。ここのラーメン屋さんが……」ということが成立するところまでレベルをあげていきたい。だから、ライヴ配信という在宅の娯楽があって、そこにライヴコマースというところまで視野に入れて活動していきたいと思っています。

──そこまでヴィジョンがはっきり見えている中で活動をされていると。

DJ-SHIN:はい。そのためにも、みなさんにライヴ配信のことを知ってもらわないといけないんです。だから僕は、今回の<MUSIC ROOKIES>で勝ちたかったんですよね。

取材・文◎山口哲生

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アプリ名 :EVERY .LIVE(エブリィライブ)ー ライブ配信アプリ
アプリ本体:無料
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対応端末 : iPhone/Android版
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