デフ・レパード「俺らの場合、気づいたら、あれが最後のツアーだったってパターンだろう」

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Photo: Anton Corbijn

デフ・レパードは、前もって引退を宣言し、フェアウェル・ツアーを開催するようなことはしないつもりだという。

『Rolling Stone』誌のインタビューで、いつかフェアウェル・ツアーはあると思うかと問われたジョー・エリオット(Vo)はこう答えた。「公平な立場で言えば、俺は、俺らは終わった後に、あれがフェアウェル・ツアーだったんだと気づくパターンじゃないかと思ってる。すごくラッキーなことに、俺らは休眠中のチケット売るためにフェアウェル・ツアーを発表する必要がない。それをやるアーティストはたくさんいる。そうなると、チケットはホントよく売れる」

「俺ら、終わりについて、ちゃんと考えたことさえない。20数年前にはあったかもな。また活気を取り戻す以前のことだ。バンドとして(考えたわけ)ではない。でも個別で、俺ら、“何やってるんだ?”って思ってた。でも、俺らはブランドを再生させたんだ。覚醒した。一石投じ、“今の状態はあるべき姿ではない”って思ったんだよ。そして、初めから作り直し始めた。目指すところにはまだ到達していない。だから、“俺ら、終わったな”って言ってる自分らを想像できない」

「俺は(ポール・)マッカートニーに目を向けている。ストーンズ、エアロスミス、AC/DC、U2やデュラン・デュラン、アイアン・メイデンを見ている。これらバンドは全て、続ける動機を持っている。金じゃない。彼らはそれだけを知り、それが真に彼らのやりたいことなんだ。ツアーをやれば毎回何千人もの前でプレイできるのに、なぜ止めたいと思う? 子供のとき強く望んでいたことじゃないか。俺らが望んだものだ」

デフ・レパードは、5月に6年半ぶりとなるニュー・アルバム『Diamond Star Halos』をリリース。6月にはいよいよ、モトリー・クルー、ポイズン、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツとの北米スタジアム・ツアーが開幕する。

Ako Suzuki
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