【俺の楽器・私の愛機】679「縁 そしてこれからも」

【Historyレスポールタイプ】（愛知県　ruki　子育て真っ盛り世代）


トップの杢目とヘリテージウッドに憧れ、大学時代に初めてローンを組んで購入したhistoryのギター。憧れのスラッシュになったつもりで夢中になって弾いていました。しかし、就職し結婚、子供も誕生し忙しい毎日を送る中でギターのことを触る機会はめっきりと減りました。

年月は流れ、引っ越しを気にふと気になって、およそ10年ぶりにギターケースを開けると。。見るも無惨。金属パーツとフレットがサビサビ、変わり果てた姿となった青春時代の相棒がそこにありました。

とても弾ける状態ではありません。学生時代お世話になった楽器屋さんへ持っていくと、店員さん絶句。『これは。。今まで見た中でも一番ヒドイですね』シールド挿しても音も出ず、諦めて新しいギター新調してはどうかと勧められました。青春時代を共にしたギターを殺してしまった。。オレはなんて馬鹿なことをしたんだ。。悲嘆に暮れ、その日は帰宅したのですが、ギターを弾いていたあの頃が脳裏に蘇り、どうしても諦めることができません。

ネットで近隣のリペアショップを探しに探し、ここならばひょっとしてと一縷の望みを持って持ち込むと、ピックアップは生きているので、電装系の取り替えとフレットと指板をしっかり磨けば最低限弾けるところまでは持っていけるとのこと！しかもお値段もギリ小遣いの範囲内と格安。ホッ。。

一週間後、蘇った姿を見て、久々にアンプから音を出したときは。。感慨深かったですね。出会った縁を大切にしていこうと思います。ギターは生き物。放置はダメ絶対。心に誓いました苦笑


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いったん死亡してからの蘇生とは思えない美しさ。ノブとトグルスイッチ部は凹み加工があるんですね。それにしても燃えるようなというか萌えるようなというか、うねりまくる杢が凄い。こんな極上キルトが水底で長年眠っていたなんてロマンっすね。そしてケースの中でまた死んで、んでもって奇跡の復活。波乱万丈なストーリーを宿したギターを愛でることで、rukiさんの人生もドラマチックで華やかなもの…なのかな。だってギターは生き物だもの。（JMN統括編集長 烏丸）


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