【俺の楽器・私の愛機】670「30年憧れた１本」

【Spector Euro 4 LX】（愛知県　スペクターと同い年　45歳）


中学生の頃、友人に教えてもらった北欧メタルバンド、TNT。クリーンなハイトーンボーカルと水晶のような透き通った美しいメロディに心を撃ち抜かれ、同時期にベースを始めたばかりの僕にとって、このバンドの当時のベーシスト、モーティ・ブラックが憧れのベーシストになりました。

雑誌などで見る彼の持つ美しいベースに惹かれ色々調べたものの、中学生の僕にとって得られる情報は断片的で、やっとスペクターというメーカーだと分かったところで出てくるのは50万とか60万とかそんな値段のものばかり…

そんなベース少年も大人になり、何本かスペクターを所有するも、キルテッドメイプルだけはなかなか良い出会いがありませんでした。

でも、時代の流れは決して嫌なことばかりではないですね。某フリマサイトに、本家USA製ではないものの、憧れて憧れて夢にまで見た美しいこの１本が出品されているのを発見した時は、ネット社会の進化に思わず感謝してしまいました。

メイプルトップ、アルダーバック。スペクターの代名詞クラウンインレイにEMGのリバースPJ。

ニヤニヤしながら眺めては弾き、また眺めてはちょっと酒飲んで…そんな週末をいつも過ごしています。





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わかります。もし私がベーシストだったら、プレベやジャズベより先に買っただろう筆頭がスペクター。一番最初見た時、そのボディシェイプを「だっせー」と思ったものの、見ているうちにイヤじゃなくなり、そのうち好きになっていくという、子供の時のピーマンみたいな嗜好の変化を遂げました。もちろんそこには、あのグリングリンとした硬質でヌケの良いNS-2ならではのサウンドに惚れ込んだというのがあります。（JMN統括編集長 烏丸）


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