【俺の楽器・私の愛機】634「バンギャの最後の推し」

【Gibson SG Special 】（東京都　ひさ　39歳）


X JAPAN、LUNA SEA、DIR EN GREY………中学生でヴィジュアル系にノックアウトされてバンギャになり、ヘドバンしながらメンバーの名前を叫んで20余年になります。彼らも中年になり(それでもずっとカッコいい……)、バンギャもアラフォーになりました。

コロナ禍でライブも行けないし、一人暮らしだし、このまま一人で、もしかしたら自宅療養で死んじゃうかもしれない……と思ったときに、ふと「ギターが欲しい！」と思い立ちました。

憧れのメンバーが弾いていたレスポールを思い出し、エントリーモデルでも買おうと楽器屋さんに立ち寄ると。Gibsonのコーナーの中央にこのギターがいました。

か！わ！い！い！

軽そうだし手が小さくても弾けそうな感じがする。勇気を出して店員さんに下ろしてもらい手に持った瞬間、全身に電流が走り、「これください」と言っていました。

受け取りは後日にして、家でSGのことを調べてみました。トニー・アイオミ、アンガス・ヤング、和嶋慎治………youtubeで観るとみんなめちゃくちゃかっこいい！

Gibsonのハードケースはめっちゃ重かったですが、幸せな気分で持ち帰りました。

今は『Heaven & Hell』を練習しています。いつか『無情のスキャット』を弾けるようになって、着物でSGを持っておばあちゃん版和嶋慎治になるのが夢です。スタンダードじゃなくてスペシャルなところが可愛くないですか。

もちろんヴィジュアル系も大好きです！


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ひささん、あんた最高だよ。バンギャの進化形態のひとつに「ギタリストになる」という分岐路があるなんて、素敵すぎるじゃないか。そしてこのSG、最高にかわいい。ヴィンテージ・スパークリング・バーガンディというスペシャルカラーなんですよね。買ってから調べるという衝動優先の行動も100点です。だって、そういう気持ち先行の振る舞いから、自分でも予測できなかった素敵な人生の旅路が始まるんですもの。輝く人生の宝って、そういうところにあるんだと思ってます。（JMN統括編集長 烏丸）




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