【ライブレポート】ちょこらび、オンラインライブ2days完走＆初アリーナワンマン発表「来年も僕たちの最大限を届ける！」

今年8月から5都市を駆け巡る初のZeppツアーを完走したちょこらびが、9月19日に発表した突然の新メンバーの加入は、ちょこらびの歴史に紛れもなく新たな1ページを加えた。青色担当・ポケカメン、紫色担当・ゆぺくん☆★、赤色担当・まいたけ、オレンジ担当・ふぇにくろ、黄色担当・かにちゃん、ピンク担当・さくらくん。の6人に加わった千草色担当・ちぐさくん。

そして、新たな方向へとドライブして以来初となるオンラインライブ＜ちょこらび ONLINE LIVE 2021 Xmas 2Days＞がおこなわれたのは、12月25日、12月26日の2デイズ。8月1日にリリースされた2ndフルアルバム収録のオリジナル楽曲を含め、7人体制になって以降2曲目のオリジナル楽曲も披露された2日間のうち、今年を締めくくることになった2日目のライブの模様をレポートする。

◆ライブ写真

スクリーンに映し出されるそれぞれの担当カラーに重なる個人のイラストを前に、海賊衣装で現れた7人。年内最後のライブは、テレビアニメ『ONE PIECE』の初代主題歌「ウィーアー!」のカバーからスタートした。この日のライブは、ステージ上のちょこらびとステージ下のバンドメンバーが向き合う形でのフォーメーション。その場に居合わせているわけではなくても、演奏が繰り広げられるほどに会場の熱気がたしかに高まりを見せてくるのがわかる。さらに、映像におけるメンバーへのモザイク加工は一切なく、目元のみが見える特別仕様になっていたのもこの日の特徴。ポップなちょこらびのアンセム「チョコチョコ☆ラビッツレボリューション」、「ぱっぱらぱー」が並ぶと、愛らしいダンスで画面越しのリスナーを楽しませる。メンバーの目元からこぼれた笑みと温かみを帯びた歌声が、ちょこらびというグループをしっかりと彩った。


「僕らの動きに合わせてタオルを回してもらえると非常に嬉しいです」とポケカメンの言葉で始まったタオルを振り回す「推し事BOYS＆GIRLS」からは、お立ち台に足を掛けるなど、メンバーの動きに躍動感が生まれてくる。2021年は面白動画をはじめ、YouTuberとのコラボなど、‟歌い手グループ”と括ることのできない幅広い活動をおこなってきたちょこらび。そんな彼らのエンターテインメント性が猫耳を付けることで飛び出したネクストナンバー「すーぱーぬこになりたい」は、ゆぺくん☆★、さくらくん。、かにちゃんの通称“らび軍”と、新たに加わったちぐさくんというそれぞれの形の異なるソロボーカルが鮮明に聴こえてくる曲だった。

カメラ送る視線が印象的なポケカメンの「ハイファイブ」、自らカメラに近づくスタイルでかにちゃんの「恋する3秒前」。ド派手な炎の演出の中、カメラがまいたけの後ろ姿を映した姿が目に残る「AntiLoser」。シアトリカルに歌い上げながら、曲の世界観を構築したふぇにくろの「パラノイア」。――彼らの表情から姿が立体的に事細かく映し出されることで、普段以上にメンバーのリアルな想いが伝わってくるようでもあった。



炎が再び立ち昇ったゆぺくん☆★の「ノスタルジーク」を経て、ネタ感満載の筋肉衣装にチェンジしたポケカメン×まいたけ×ふぇにくろの通称“ちょこ軍”が、「この筋肉でもっとリスナーを虜にしよう（笑）！」と声を上げ、「お願いマッスル」へ突入。カッコよかったり、可愛かったり、面白かったり、様々な引き出しを次々と開けていく。そこにあるのは、心から笑わせたいという思い。他のグループとは一線を画して、ちょこらびはいい意味で徹底的でさっぱりしている。



中性的な声質を持つちぐさくんの「アンダースウェル」では、凛とした花のような歌声が印象的だった。続くさくらくん。は、ミラーボールに反射した光の粒子が降り注ぐ中、スタンドマイクに手をかけながら、幻想的な「Innocent」を披露。ちぐさくん×まいたけ×さくらくん。の3人で行進した「うまぴょい伝説」のラストでは、突然舞台裏へと駆け出し客の居ない2階席へと向かうまいたけをカメラが追いかけるシーンも。先が予測できないからこそ、ちょこらびのライブは面白い。その他のメンバーが即興的に参加し、無邪気なちょこらびの姿で遠慮のいらない関係性を覗かせたかにちゃん×ポケカメンの「勇者不在RPG」と、「アイドル大作戦!!」で本編は終了した。



アンコールへのつなぎ役となったバンドメンバーによる演奏の後、ラフなうさぎパーカーで登場した7人。新体制になってから初めてのオリジナル曲「空想パレット」と、前日のクリスマスに動画サイトに投稿した「ほ～り～にゃいと」でいよいよライブも終盤を迎えた。ここからは、2デイズを終えての感想から来年の抱負までを述べるMCに。

来年も楽しませたいと意気込んださくらくん。に、来年はもっと笑わせたいと誓ったまいたけ。来年はすごい自分たちを届けたいと伝えたちぐさくんに、来年は目の前でパフォーマンスをして楽しませたいと語ったゆぺくん☆★。来年も僕たちの最大限を届けると約束したふぇにくろに、来年もリスナーさんと一緒に新しいことに挑戦していける年にしたいと告げたかにちゃん。そして、より成長して今の自分たちよりもっと大きくなっていきたいと締めたのは、リーダーのポケカメン。メンバーの数だけ個性があふれるMCだった。


「頑張っていきましょ！かましていきましょ！そしてこのオンラインライブがさらに成長できるライブになりますように！」とポケカメン。7人がステージ中央に身を寄せたタイミングで銀テープが舞い落ちた「空想デイズ」が今年のラストナンバーとなった。
そして、オンラインライブ終了後には、ぴあアリーナMMでのワンマンライブが発表され、前進し続ける揺るぎない決意を強く感じた。
ちょこらびの歴史に新たなる1ページを刻んだこの日は、希望に満ちた始まりを告げる1日になったと思う。

文◎小町碧音
写真◎Viola Kam(V'z Twinkle) @vizkage



◆ちょこらび オフィシャルTwitter