【俺の楽器・私の愛機】530「運命的な出会いをしたイタリア製のギター」

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【Noah Guitars】(東京都杉並区 コジカ 35歳)


今は自分の手元に無きイタリア製のNoah Guitarsの話です。著名人ではルー・リードやスティングが使用しています。

ぼくとこのギターの出会いは約10年前。渋谷の回転寿司でした。当時のぼくは言わゆる売れないミュージシャンでお金がなく、スタジオ終わりにバンドメンバーから寿司を奢ってもらっていました。すると隣にいたおじさんが僕がギターを持っているのを見て「このギター知ってる?」とNoah Guitarの写真を見せてくれました。ぼくはルー・リードのファンなので知らない訳はありません。

僕「知ってます!」
おじさん「じゃあこのギター貸すから契約ね!」
とアッと言う間にエンドース契約が決まりました。

こんな夢みたいな話しあるんだなと思いました。詳細を聞いたらおじさんは当時輸入会社の社長さんでNoah Guitarsを取り扱ったばかりで宣伝してくれる人を探していたみたいです。

飛行機にも使われるアルミボディギターの音から出される音は意外にもパワフル且つ甘いトーンで様々なジャンルに合い非常に使いやすかったです。それから某百貨店でのデモンストレーションやライブでも使いまくってぼくのメインギターとなりました。

また、このギターの仕事の延長でミュージカルやブルーノートやローリングストーンズやボーイズツーメンのライブにも行き最高の音楽を身をもって体験する事が出来ました。

ある日、エンドース契約も切れ、愛機はイタリアに帰る事になりました。ただ、このギターは今はぼくの手元にありませんが、なによりも変えがたい事はNoah Guitarsを使用している時も返した後もおじさんとの付き合いは続き、音楽意外にもたくさんの事を学んだ事です。

Noah Guitarsはあくまでぼくとおじさんを出会わせてくれて気持ち良く故郷に帰って行ったのだと思います。いつかNoah Guitarsが日本に輸入される日が楽しみです。

◆Noah Guitars





   ◆   ◆   ◆

そんな話もあるんですね。Noah Guitarsもレアだけど、その経験自体が激レア。まさにギターが取り持つ縁は、ギターそのもの以上の有形無形の財産を残してくれたりするものです。ヴェレノやトラヴィス・ビーン、クレイマーなどと違ってネックは100%ウッドマテリアルですし、そのサウンドに金属臭さはほとんどないのだろうなと想像してます。ボディの薄さもいいですね。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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