【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「チャイナシンバル」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第20回のお題は「チャイナシンバル」です。

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一般的なシンバルとは異なる特徴的なサウンドを奏でるエフェクトシンバルの一種で、外周部分(エッジ)が反りかえった独特な形状を持つのが大きな特徴。多くは、サステインが短くやや濁った音を奏で、アタック音が大きく反応も速いため、アクセントなどに用いられることが多い。

その名の通り、京劇などで使われる中国製シンバルをアメリカでドラム・セットに転用したことが始まりと言われ、20世紀初頭のジャズバンドのドラムには、すでにチャイナシンバルがセットされていたとされる(諸説あり)。

エッジ部分を叩くことで、チャイナシンバルの特徴的なサウンドが得られるため、ドラム・セットに組み込む場合、一般的なシンバルとは逆に、裏返しでセットされることも多い。標準的なサイズは16インチから22インチくらいまで。

文:竹内伸一



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