【俺の楽器・私の愛機】396「作り手と元使い手に出会えた一本」
【dragonfly Toshi Hiketa Tele(決まったモデル名がありません)】(京都府京都市 hibiki 21歳)
2019年の初め頃、京都の下宿している近所の楽器屋に行くとこのギターがありました。最初はヘンなテレだなと思って見ていましたが、よく見ると「Toshi Hiketa Tele」と書いてありました。トシヒケタというと、あのデイヴィッドリーロスのバンドに加入していた日本人です。直ぐビビッと来ましたが、大学生にはポンと出せない金額でした(かといって高すぎるわけでもない値段)。
夏になり、地元の広島に帰省し、友人と楽器屋巡りをしている途中、トイレに行くために広島パルコに入りました。パルコに来たからにはそこにある楽器屋に行かないわけにはいくまいと言う話になり、ふらっと入ると何やらイベントをしていました。受付に居たおじさんに何か既視感を感じ、名札を見ると戸谷と書いてありました。戸谷さんはdragonflyやweedなどのブランドの大元であるハリーズエンジニアリングの社長です。ビビっていると他にもmoonの社長やsugiの社長、FCGRの社長までもいらっしゃり、マニアにはたまらないイベントでした。
イベント終了後、勇気を出して話しかけると気さくに対応してくださり、その中であのギターについて話すと、あのギターはトシさんがデイヴィッドリーロスのバンドのオーディションを受ける際にオーダーしたものであること、死ぬほど硬いステンレスフレットを打ったために機械が壊れたこと、空港で渡す際に落としてしまって傷をつけたことなど様々なお話を聞くことができました。次の日直ぐに楽器屋に電話をし、取り置きをしていただき、下宿先に戻った後に遂に購入しました。
その後、大阪でバンド活動をしている中、様々な縁があり、一瞬ではありますがトシさんに会うことが出来ました。ギターを見せると、間違いなく本人のもので、何で持ってんの!返して!と冗談で言われました。
中学生の頃からvan halenにハマり、その流れでデイヴィッドリーロスバンドも聴いており、トシヒケタというギタリストがいることも勿論知っていました。私からしたら伝説級の人物が使ったこのギターを今、素人同然の大学生である私が持つことに畏怖の念が今でも多少はあります。しかし、手にしてしまった以上、手入れを怠らず大切にするしかないと腹を括っております。
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これまたすごいエピソードだなぁ。てか、いいギターを手にしておめでとう。トッププロのお眼鏡にかなったギターというのは、一定以上の基準をクリアした確かな保証があるということですから、あとは相性と使いこなしだけ。そしていつしか自分の右腕になってくれるとなるわけです。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
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