【世界珍楽器さんぽ #16】見た目も不思議、音も不思議。瓶かやかんみたいな管楽器

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本日紹介する楽器はランケット。私的「見た目から音色が想像できない楽器ランキング第1位」「音色から構造が想像できない楽器ランキング第1位」の二冠を達成した古楽器(数百年前は普及していたが、現在では一般的に姿が見られない楽器)です。

このランケット、もはやどういう楽器かもわからない見た目をしていますが、どうも筒の内部に管が隠れているっぽいです(このあたりは調べてもよくわからなかったので、詳しい方に是非教えていただきたい)。小さい割に音が低いのは、内部の管が長いからだとか。

分類的には木管楽器で、2枚のリードを使っています。つまりオーボエやファゴットの親戚ですが、現代ではオーボエやファゴットに役割が置き換えられています。


なお、ランケットにはルネサンス式とバロック式があり、外見が大きく異なります。こちらの動画は作編曲家・中迫酒菜氏によるバロック・ランケットの演奏。やかんみたいです。


(編集部 安藤)

■今日の楽器「ランケット」

分類:古楽器(管楽器)
特徴:筒を吹いているような不思議な形
日本での入手難易度:おそらく難しい
ひとこと:やかんみたいで可愛い
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