新浜レオン、約2年ぶり単独コンサートで「ただただ感動しています」

新浜レオンが7月11日、日本橋三井ホールにて単独コンサートとしては約2年ぶりとなる＜新浜レオン ハイブリッドコンサート『君との時間』＞を開催した。初の生バンドによるコンサートは、ピアノ弾き語り初披露を含め、新浜レオンの成長ぶりが心に残るステージとなった。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆新浜レオン 画像

先ごろ新浜レオンがゲスト出演したブルーノート東京公演＜増崎孝司 presents “the Lounge” Special Edition＞でホストを務めた増崎孝司(G)がバンドマスターとして編成されたこの日のためのバンドチームは、熟練の増崎以外、伊吹文裕(Dr)、森光奏太(B)、和久井沙良(Key)とすべて25歳の新浜と同世代の新進気鋭ミュージシャン達で構成された。フレッシュながらも卓越した演奏力は、新浜登場前のオープニングから早くも炸裂。バンドメンバーによる心地よいSEの中で、新曲のために作られた白のパンタロンスーツに身を包んだ新浜が彼らの演奏にのって登場した。


1曲目から早くも新曲「ダメ ダメ…」を披露。続く2曲目は2ndシングル「君を求めて」のカップリング曲「佐原の町並み」だ。生バンド演奏ならではの音圧と軽快なリズムがコンサートに映える。そして新浜はこう語りかけた。

「会いたかった……会いたかったです。今、皆さんの前で歌える幸せにただただ感動しています。皆さんに少しでもエールを送れるように心を込めて“一曲入魂”で届けていきたいと思います」──新浜レオン

3曲は新浜がデビュー前から憧れ続けている新御三家のカバー3曲を連発。TV番組で披露されたことのある西城秀樹の「ギャランドゥ」は情熱的な激しい振り付けも相まって、一気に会場をヒートアップさせた。自身初披露となる郷ひろみ「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク) 」のカバーは、独特のステップとターンが冴え渡り、曲名通りセクシーな魅力がほとばしる。その大人びたステージングは新浜の新たな魅力。そしてコーナーラストは野口五郎の「甘い生活」。伸びやかな歌声がときに切なく響き、その歌声に会場が酔いしれた。

シックな白のジャケットと黒のパンツスタイルに着替えた新浜が次に披露したのは、こちらも初カバーとなるテレサ・テンの「つぐない」と安全地帯の「ワインレッドの心」だ。切ないアジアドラマを思い起こさせるようなドラマチックなアレンジが効いた「つぐない」、そしてボサノヴァ調の軽やかながらも雰囲気満点の「ワインレッドの心」も新浜の底知れぬ力量を引き出すものとなった。


そして続くコーナーは、「今回、一番緊張する」と自身も語っていた尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」のピアノ弾き語りカバーだ。一音一音噛みしめるように演奏される印象的なイントロ、語りかけるような柔らかな歌声。そのふたつが相まって、会場も配信視聴者もこの日一番の感動に包まれた。

増崎孝司とのセッションでは「見上げてごらん夜の星を」、バンドサウンドで軽快な「上を向いて歩こう」、そして壮大なバラード2曲「心奪って」「さよならを決めたのなら」が披露され、情感溢れるバラード歌唱がファンの心を揺さぶっていく。本編最後は定番の「また逢う日まで」と2ndシングル「君を求めて」で締めくくった。


アンコールではサプライズゲストが登場。NHKの歌番組『うたコン』にてカバー歌唱したほか、3rdシングルにカップリング収録した楽曲「メモリーグラス」で知られる堀江淳だ。「『うたコン』での番組歌唱を偶然見た」という堀江は、「メモリーグラス」カバー収録CDをネット購入したと明かす場面も。そしてふたりが披露したのはもちろん「メモリーグラス」。美しいコーラスもあり、妖艶な魅力溢れるサウンドはこの日だけの特別なものとしてステージに華を添えた。

そしてアンコールは自身のデビュー曲「離さない　離さない」、オーラスを最新曲「ダメ ダメ…」で締めくくられた。この日を待ちわびたファンの大きな拍手に包まれた新浜は、最後の最後まで感謝の気持ちを込めた歌とメッセージを届けていった。


同コンサートのネット視聴チケットのアーカイブは7月18日(日)23:59まで。なお、9月22日には両A面シングル「ダメ ダメ…／さよならを決めたのなら」の「れおすけ盤」「たそがレオン盤」もそれぞれリリースされる。それぞれ異なる収録曲、ジャケット、特典となるとのことだ。