【ライブレポート】Eins:Vier、ツアー開幕「この日を心待ちにしていました！」

Eins:Vierが7月4日(日)、横浜BAYSISを皮切りに全4公演のワンマンツアー＜Eins:Vier Short Tour 2021“side stories”＞をスタートさせた。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Eins:Vier 画像

＜Eins:Vier Short Tour 2021“side stories”＞は、二度延期された結成30周年記念ツアー＜Eins:Vier LIVE 2020 “three stories”＞の追加公演にして、アンコールツアーとして用意されていたもの。Yoshitsugu(G)の＜バースデーイベント＞への出演(2019年11月)はあったものの、ワンマンとしては2018年の＜Seraching For You＞ツアー以来約3年ぶりとなる。

万全な感染症予防対策が施された会場内は、キャパシティを制限、ソーシャルディスタンスに配慮するなど、国のガイドラインに沿って行われたもの。時おり小雨の降る中、この日を待ちわびたファンが横浜に集結していた。




開演時間を迎えると、新たに用意されたSEをバックにEins:Vierの3人がステージに登場した。オープニングナンバーは「Words of Marry」だ。奇をてらった選曲ではないところが実にEins:Vierらしい。

「この日を心待ちにしていました！ 会いたかった！ 良い日にしましょう！」──HIROFUMI(Vo)

「MELODY」の後、HIROFUMIから発せられたこの真っ直ぐな言葉に、コロナウィルス感染拡大の影響で30周年プロジェクトやそれにまつわるライブの延期を余儀なくされてきた彼らの正直な想いが凝縮されているようだ。





続けて「Notice」をプレイすると、ここで22年ぶりとなる新曲「Three Stories」「100年の幻想」をライブ初披露。特に「100年の幻想」では、楽曲のイメージを増幅させる強烈なバックライトによる演出が印象的だった。また、この日唯一のバラード「and I’ll」を経て、LunaがMCでこう語った。

「まがりなりにもライブができることに一つの幸せは感じつつも、こんな時代を受け入れていくことには葛藤があります。でも諦めずに、今とはもっと違う景色を見よう。ええことあるよ」──Luna

「Not saved yet」から始まった後半戦。歓声を上げられない昨今のライブハウス事情はあるが、大きく身体を揺らしたり、拍手で感情を表現したりと、会場全体の一体感が増していく。キャッチーな「碧い涙」、ヘヴィグルーヴな「PASSION」、アグレッシヴに攻める「L.E.S.S.O.N」、ポップチューン「after」が立て続けに演奏され、本編ラストを名曲「DEAR SONG」で締め括った。




鳴り止まぬ拍手の中で再登場したアンコールは、Yoshitsuguのアルペジオが浮遊する新曲「touch or don’t touch you know」。本編でも新曲2曲が披露されたが、「touch or don’t touch you know」を含む新曲は、いずれも既存曲との親和性が高い。このツアー中に進化して、新たな代表曲となる可能性を感じさせた。

LunaによるMCを経て演奏されたのは「In your dream」だ。オーディエンスによるシンガロングは、コロナ後のお楽しみとして割愛。アンコールラストに「I feel that she will come」を披露してツアー初日の幕が下ろされた。