【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「フレット」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第6回のお題は「フレット」です。
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ギターやベースなど、弦楽器の指板にある金属製の“棒”。弦を押さえる場所を示すためのもので、フレットとフレットの間を押さえて演奏することで、目的の音を出すことができる。指板のヘッド側から1フレット、2フレットと数え、1フレットごとに半音ずつ音程が上下する。
エレクトリックギターの場合は、21~24フレット、アコースティックギターでは20フレット、ガットギターでは19フレット、ベースギターでは20~22、24フレットを有する場合が多い。また、アコースティックギターの場合、ボディとネットの接合位置をフレット数で表し、12フレットの場合と14フレットの場合の2タイプに大別される。なお、クラシックギターは大半が12フレット接合となっている。
フレットの素材は、ニッケルシルバーとステンレスの2種が主流。一般的にニッケルシルバーはステンレスに比べて音が柔らかいとされるが、一方で、ステンレスが耐久性に優れるといった長所を持つ。
フレットが劣化・摩耗すると、音程のズレにつながることに。その場合はフレットを擦り合わせや交換などのメンテナンスが必要となる。
文:竹内伸一
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