【俺の楽器・私の愛機】318「ワイルドsugiちゃん」

【sugi NB4】（福井県　ペンギン丸　25歳）


国産のベースやギターが話題になる際に必ずと言って良いほど、sugiのギターは良い物だと話題にされるのですが、じゃあどう良い物なのかと聞いてみても詳しく教えられずに、触ってみれば解ると言われるばかりでしたので、そんな機会があればいつか触ってみたいとド田舎で暮らしながら思っていた楽器の一つでした。

昨年、コロナウイルスが世に蔓延する直前に石川県へ旅行に行った際、なんとなく立ち寄った島○楽器にて遭遇しました。何かの縁だと思い、数本触らせていただき、巷で言われる通りの作りの良さと見た目（信州のギターフェアに出されてたプロトタイプの塗装のモデルだとか）に惚れたコイツを勢いで購入してしまったのです。

持ってみて感じたのですが、何より凄いのはチューニングの狂い難さだと思います。石川から車で山道を走り自宅でギグケースから取り出してもチューニングが全く狂っていませんでしたし、今でも数時間触っていても、チューニングをし直す事は殆どありません。


買った当初、音は良くも悪くも普通で、ビンテージを目指して作ったとか言われてますが、まぁこんなものだろうと思っていました。しかし1年触ってみると買ったばかりの頃より音に丸みや深みが加わってきた気がします。これからこのベースをビンテージに育てて行くと言ったような感じでしょうか。数年後が楽しみです。

因みにヘッドにはsugiの工房から見える槍ヶ岳をあしらった装飾が施されています。オシャレですね。


　　　◆　　　◆　　　◆

昨今のハンドメイドルシアー系ブランドは、繊細さと独創性、精緻な組み込みは当然として、そこに遊び心や芸術性が付加されてきているトレンドにありますよね。このNB4もド迫力でありながらヘッドはすごく洒落てます。ぱっと見コウモリかと思いましたが、槍ヶ岳がモチーフなんですね。パッシブもアクティブも楽しめて、これはもう最終兵器です。（JMN統括編集長 烏丸）


◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ