KK’sプリースト「バンド名を決めるのに苦心した」
元ジューダス・プリーストのK.K.ダウニングは、同じく元ジューダス・プリーストのティム“リッパー”オーウェンズ(Vo)、レス・ビンクス(Dr)らと結成した新バンドをKK’sプリーストと命名するのに、長い時間悩んだそうだ。古巣にちなんだバンド名は非難されることもあるが、ダウニングは自分の過去を完全には切り離したくなかったという。
ダウニングは『The Metal Voice』のインタビューで、こう話した。「あの名前には長いこと、長いこと、苦心、苦闘した。でも、自分の歴史とレガシーを完全に切り離した名前にはしたくなかった。このバンドには少し過去にも関与していてほしい。リッパーもレスもいるからな。レスは(この先の公演で)スペシャル・ゲストとなる」
「俺にとっていまは晩年みたいなものだ。俺には何十年もの長い過去がある。この先にあるものより長い(笑)。このバンドは喜び、祝い、そしてアニバーサリーだ。馬鹿なマネしている時間はない。俺らは、楽しむつもりだ。俺らのステージに飛び入りし、プレイしたいって人がいれば、それも大歓迎だ」
「彼ら(ジューダス・プリースト)はプリーストとして俺の曲をプレイしている。なのに俺はプリーストじゃいけないのか? 俺は(初期から)あのバンドにいたんだ。俺はプリーストを切り離したくなかった。自分のことをワイルド・クレイジー・ボーイズとか何とか、俺や俺の人生に何の関係もないものでは名乗れないよ」
KK’sプリーストは8月にデビュー・アルバム『Sermons Of The Sinner』を発表する。ビンクスが手首を負傷したため、レコーディングにはSean Elg(DeathRiders、Cage)が参加した。
Ako Suzuki
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