【俺の楽器・私の愛機】192「熱い時代の忘れ形見」
【Gibson J-45 1968 Reissue】(神奈川県茅ヶ崎市 Day Tripper 45歳)
家にあった古いガット・ギターを皮切りに、中学生の頃から何本かのアコギを弾いてきました。
30歳の時に「一生もののアコギを手にしたい」と思い立ち、半年ぐらい南関東各地の楽器屋を巡りました。
指で弾いてもピックでかき鳴らしても自分のイメージに近い音が出るGibson J-45に狙いを定め、ビンテージではなく、新品を購入し弾き込んで育てようと、恐らく70本近い本数を試奏。
新品のJ-45で思った様に“鳴る”個体になかなか巡り会わなかったのですが、町田のとある楽器店で「これだ!」という1本と巡り会い、遂に購入しました。
チェリーレッドのこのJ-45は1968年仕様の復刻版で、サドルはアジャスタブルではなく牛骨の固定式。
PUのない純粋な生アコギです。
アメリカ・テキサスの大手楽器店「Fullers Vintage Guitar」がギブソンにオーダーし、特別ロッドで2006年に製造されたモデルの様です。
手にした時からある種完成されていてカスタムする余地はほとんど無く、ブリッジピンを樹脂製からエボニー材に変更した程度です。
音はいかにもギブソンのギターらしく、ジャキジャキとしたサウンド。
低音から高音まで、音がガンガン前面に押し出されるように鳴ります。
特にストロークの気持ちよさは他のメーカーの比ではありません。
音の抜けがよくて、いつまでも弾いていたくなります。
思えば10代の頃、ギブソンのギターなど楽器店のガラスケースの中で神々しく鎮座している代物で、自分には一生縁がないものだと思っていました。
それをいつでも好きな時に手に取って弾けるというのは、何とも贅沢なことだと思います。
このギターを爪弾いていると、憧れの眼差しで楽器店のガラスケースを覗き込んでいた10代の自分に思いを馳せる瞬間があります。
「熱い時代の忘れ形見」と言ったら格好付け好きですかね。
これからも共に歳を重ねていく相棒、大事に弾いていきます!
◆ ◆ ◆
かっこいい。やっぱJ-45はこのピックガードですよねー。アジャスタブルサドルじゃないのは50年代の特徴ですが、ハイブリッドな仕様を持ったレアモデルなんですね。若き頃のあこがれや恋心のような胸焦がす思い出が楽器に積み重なっているのは、今振り返れば本当にお金では計れない財産…おっしゃるとおり「熱い時代の忘れ形見」ですね。その思いこそが、プライスレスの宝なんだと思います。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
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