【俺の楽器・私の愛機】177「初めてのヴィンテージ！」

【Rickenbacker365 FG 67年】（高知県　幡多郡　リッケン（馬ッ鹿ー）好き。　59歳）


昨年の夏突然激痛が走り、初めて救急車で搬送され～そのまま緊急手術になりました。

今もコロナ禍で大変ですが、当時も高知はコロナの対応で病院も大変、そんななか本当に助かりました。医療関係者の皆様には感謝しか有りません。

で、、、この歳まで人並みに頑張って来たよね？15年単身赴任も経験し、3人の子供も成人させ、いろいろあったけどまあまあ親らしい事は出来たような～そんな気もするし、、、。

今回痛い思いもしたし、6～7年ギター購入してないし、ご褒美として、（妻に内緒で！）初めてヴィンテージギター購入しました。

フェンダー、ギブソンの人気機種は当然私も憧れますが、（無理！）

私は、根っからのリッケン馬ッ鹿ー！！

ネックの状態が良いと言う事で、しかも値段的にもOKな、67年の365FGに巡り会えたので即決！！一期一会と言いますね。

若い頃は、ピカピカなギターにドキドキしてましたが、この歳になると～長い年月を歴戦の証を残して生き延びて（弾かれて）来た貫禄のあるヴィンテージに共感してしまいます。

全体の状態は50年を超える年月を考えれば、ピックアップ補修、若干のクリアーのオーバーラッカー等々有りますが、木部、塗装、パーツの状態はまずまず。

兎に角「ネック」がワンダフル限りなくフラット！癖のあるトラスロッドが2本とも触られず調整の必要が要らない状態なのは嬉しい。

しかしながら、フレットは限界超えで、ペタペタ。打コンも散見、、そして、ボディーが300シリーズの設計上、（構造上）大きな薄いボディーの中を多くくり抜いているので、経年変化で動いて剃り、それにより割れが出来る個体がまま有るそうなんですが、私のも割れが有り。

なので、これから長い付き合いを始めるこの子を治してあげる事に。

フレットはお気に入りの、ジェスカーのミディアムに打ち替え、ナットも交換しなければならないですが、ベークライトが無いので「タスク」のアコギのサドルを代用。

打コンは時間が経ちすぎて、スチームだけの完全復元は無理ですが、気休め程度に。で、ボディーの割れは安定している様なので、取り敢えず割れた部分に隠し味を少々。

現在の姿はRテールピースの360ですが、コントロールパネルを開けると365と明記してあります。元々は365でアクセントヴィブラート仕様なのが、何処かのタイミングでRテールピースになった様です。私はこちらの方が好きです。

Rテールピースは弦交換が難しいと、よく言われるけど、センター4.3弦から5.2～6.1弦とバランス良く交換すれば良いだけです。

自作したり手直ししたりして自分なりにギターと付き合い可愛がっていますが、

初のヴィンテージギターという事もありますが、何だか10代の頃楽器店で初めてガラスウィンドウに並んだ舶来ギターを手にした様な貴重な物を触った新鮮な気持ちを呼び起こして貰いました。

そして、やっぱり生で鳴らしても、アンプ直で鳴らしても

「ジングル・ジャングル サウンド」

気持ちいい～！！





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人生を重ねれば重ねるほど、初めてのことや知らなかったことが少なくなってくるので、純粋な感動や興奮とも出会えにくくなりますよね。決して感性が衰えたのではなく、経験が故の性だと思っています。そういう意味でも、自分の歳に負けず劣らずの熟練ギターからは、味わったことのない感銘や知らなかった世界を味あわせてくれることがあります。色んな発見をし思いを馳せる…ヴィンテージ最大の魅力って、そこじゃないですか？（JMN統括編集長 烏丸）


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