【Pearl75周年特集】KOUICHI [10-FEET] × GODRi [SiM]対談、「ライブハウスでも野外でも変わらない」

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■GODRiみたいに派手にやりたい──KOUICHI
■グルーヴはKOUICHIさんの人間味──GODRi

──今日、披露していただいたドラムソロですが、どんなところをポイントにしました?

KOUICHI:僕はほんまに、これまでドラムソロをやったことなかったから、まず緊張して(笑)。GODRiがライブでソロをやったことあるのを知ってたから、しっかり仕上げてるくるやろうなと。実際に今日も、リズムが多彩で緩急をしっかりつけたソロをGODRiは叩いてましたね。

──ドラムソロに憧れた世代ではなかったんですか?

KOUICHI:カッコいいなとは思いますけど、自分から進んでメンバーに「ドラムソロをやらせてくれや」とはよう言わんかな。GODRiは自分からメンバーに「やりたい」と言ったん?

GODRi:「やりたい」とは絶対に自分から言わないようにしてましたけど、“もう、やらなあかんかな”ってことになったんですよ。っていうのも、最初の武道館のときに「GODRi、せっかくだからソロやる?」って話が出て、“よし来たか……来たか”と。

KOUICHI:それはメンバーが“GODRiはちゃんとできる”と信頼しているから言うわけであって。それに応えられる技術もGODRiにはあるから。

▲KOUICHI [10-FEET] with President Series Deluxe

GODRi:いえいえ。結果、ウケに逃げたところがあったんですけどね(笑)。ただのドラムソロだけではおもしろくないので、途中から宙づりになって、エアドラムをするという展開に(笑)。

KOUICHI:それ、おもろすぎるやろ(笑)。

GODRi:そういう出方しかできひんというか。ピンじゃないですか、それを全員から見られたら恥ずかしいので、ウケ方向に逃げちゃったという感じですね(笑)。

KOUICHI:いわゆるドラムソロっていうのはカッコいい人に任せて。

GODRi:僕らは自分らしさを、という。

KOUICHI:そうやな。今日は、最後に「その向こうへ」のフレーズを入れることができたというのがポイントですかね。他はガーッと叩いただけで。勉強になりましたよ、GODRiの演奏を見て。

GODRi:いえいえ、何も考えずに叩いただけです。プレジデントシリーズのドラムセットの音がただただ気持ち良かったんで。

KOUICHI:実際、叩いてて本当に気持ち良かったですよ。貴重な経験をさせていただきました。GODRiのドラムソロを間近で観るなんてこともないですからね。緊張しました。

GODRi:僕も緊張しました。でも、KOUICHIさんの叫びとか終わり方とか、空気作りも含めてさすがだなーと。

▲GODRi [SiM] with President Series Deluxe

──付き合いも長い二人ですが、今ではドラマーとしてお互いにどういうふうに見ています?

KOUICHI:GODRiはスゲーなって思いますよ、毎回ライブで観るたび。パワフルで音もいい、しかも安定してますよ。僕は波がすごくあるんで。

GODRi:KOUICHIさん波あります? 逆に僕は自分でブレブレだなって毎回思ってるんです。

KOUICHI:今日は、GODRiに勉強させてもらうために来たようなもんやから。ありがとうな、GODRi!

GODRi:ありがとうございます、KOUICHIさん! KOUICHIさんは“職人みたいやな”って、毎回ステージ袖から観てて思うんです。大工さんがカンナで木を削ってるみたいな、黙々と打ち込んでいる感じの音というか。それがすごく渋い。KOUICHIさんのグルーヴはクセになるんですよ。包み込まれる感覚というか。何回か10-FEETの曲をSiMのライブでカバーさせてもらってるんですけど。

KOUICHI:そうや、やってくれてるもんな。

GODRi:僕はカバーするとき、自分を出すというより真似したいタイプなんですよ。KOUICHIさんのグルーヴを真似してみようと思ってやってみたんですけど、なかなかあの独特のグルーヴを出せない。“人間味が出ているからやな”と思いましたね。

KOUICHI:僕もGODRiみたいに派手にやりたいんですけどね。ライブのときの表情もすごいやん。

GODRi:長持ちはしないんですけどね(笑)。もし僕が10代とかだったら、“10-FEETのこの曲やったら、ドラムはもっとパワフルにいったほうがいいのにな”とか思ったかもしれないけど、僕はもう30代半ばだし、実際にコピーしてみると、“やっぱ10-FEETのこの感じが気持ちいいんだよな”って思えるんですよ。KOUICHIさんのグルーヴにメンバーもちゃんと付いてくるし。あえて走らせても次の瞬間にはバッと呼吸を合わせることができる。やっぱり長く続けているバンドは違うなって。

KOUICHI:勘弁してくださいよ、GODRiクン(笑)。機会があったらGODRiとまた一緒に何かできたらいいなと思いますよ。

▲KOUICHI [10-FEET]×GODRi [SiM]

──そんな機会こそ、お互いの主催フェスじゃないですか? 2021年の<京都大作戦>と<DEAD POP FESTiVAL>ですよ。現実的に難しい状況もあると思いますが、現在言える範囲でどうなりそうでしょうか。

KOUICHI:3月下旬の今、言えることは、とりあえず開催できたらいいなってことで。今までの形とはちょっと違いますけど、10-FEETにとって<京都大作戦>は大切なもので、それが去年できなかったんで、今年こそは!と思ってます。サブタイトルに<中止はもう勘弁してくだ祭 (マジで)>と入れているぐらいなんで。どんな形であれ、やりたいという気持ちです。この先の状況がどうなるか分からないですけど、やれると信じて、いろいろ物事を進めています。

GODRi:この状況ですけど、もちろん僕らもやれたらいいなと思っていて。やるなら次に繋がるように、全力を尽くして徹底的にやりたいと思います。もともと<京都大作戦>があるから、僕らの<DEAD POP FESTiVAL>もあるわけで、今年開催できるなら、いいところをどんどんパクっていきたいと思ってますからね(笑)。

KOUICHI:そりゃ、僕らだってそうですよ(笑)。<DEAD POP FESTiVAL>には影響も受けている部分もあるんで。いい関係でいけたらいいよな。フェス同士も、SiMと10-FEETというバンド同士も、そうでありたいです。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎西角郁哉


■パールドラム75周年記念オンラインイベント<Pearl Drums 75th Anniversary Special Day>

無料配信:パール楽器製造オフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/pearldrums1946/featured
▼出演
つのだ☆ひろ、 真矢(LUNA SEA)、 夏芽(SHAZNA, RAISE A SUILEN)、 田浦楽、 KOUICHI (10-FEET)、GODRi (SiM)、大洗高校マーチングバンドBLUE HAWKS、 森 匠勲、相澤政宏(東京交響楽団)、 高橋紫微(フルーティスト)etc...
▼コンテンツ
・スペシャル対談 真矢 × 飯石真之(パール楽器製造株式会社 代表取締役社長)
・パール75周年記念新製品オンライン発表会
・つのだ☆ひろ/真矢/夏芽/田浦楽によるトーク&パフォーマンス
・KOUICHI (10-FEET) × GODRi (SiM)対談&パフォーマンス
・⼤洗⾼校マーチングバンドBLUE HAWKS パール75thドリルショー
・森 匠勲 パール75th アニバーサリー マーチングベースアンサンブル「to the Next Stage」
・つのだ☆ひろ&⾼橋紫微が巡る パールフルート工場探検
・相澤政宏(東京交響楽団)フルート独奏
・アーティストからの75thお祝いコメント

協力:株式会社 y’s connection / NiceB、 BARKS
後援:BARKS


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