【ライヴレポート】HYDE、<Jekyll & Hyde>“Rock Day”初日で「俺たち、こんなに繋がっているんだから」
全5日間にわたる有観客生配信ライヴ<HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde>を東京 Zepp Haneda (TOKYO)で開催中のHYDE。9月5日から7日まで3日間にわたって開催された<Acoustic Day>では最新シングルやアルバム『ANTI』を中心に斬新なアプローチで届け、オーディエンスを魅了したが、<Rock Day>と銘打たれた9月11日および12日は新システム“SHOWROOM Arena (β)”が初導入され、生配信で楽しむファンが会場客席に設置したLEDスクリーンに投影されるという試みのもと開催されるライヴだ。
◆HYDE 画像
開場時からSHOWROOMの画面上には過去の熱狂のライヴ映像が流れ、間もなく始まるショーへの期待を加速させていった<Rock Day>の初日、9月11日はひとことでいうと刺激物を解き放ったようなライヴだった。
異形の者のごとくHYDEの目が妖しく光り、いきなり非現実の世界にひきずりこむオープニングで度肝を抜いたかと思うと、マイクを客席に向け、ステージをアグレッシヴに動きまわり、強烈なシャウトをかまし、たて続けにヘヴィなナンバーを投下していく。そのパワフルなボーカルと衝動に突き動かされているようなパフォーマンスからひとときも目を離せない。エロティックな仕草で魅了したかと思うと、カメラに接近し、茶目っ気たっぷりの表情。LEDスクリーンに映っているオーディエンスを煽り、ほとんどMCもはさまずに最新アルバム『ANTI』からのナンバーやライヴのキラーチューンを間髪入れずに投下していく。幾筋もの白い光がステージに降り注いだ美しい旋律の「ZIPANG〜Japanese Version〜」を挟み、再び、攻めのスイッチに切り替えていく。
「羽田のみなさん! お茶の間のみなさん! 跳んだり、叫んだり、鳴らしたりする時間です。お好きなようにしていいからね。感染しない程度に。羽田! 鳴らしてみろよ! お茶の間! 叫んでみろよ! やれんのか!?」──HYDE
<Acoustic Day>で優しく笑顔で語りかけたHYDEは終盤のMCでコロナ渦の中、ライヴの成功例を重ねていくことで前に踏み出していく姿勢を明確に示したが、その強い意志で突き抜けた自由なアクトを繰り広げた<Rock Day>には、会場で叫べない人たち、その場には行けなかったお茶の間の人たちの心の扉をバンバン開け放っていくようなエネルギーが渦巻いていた。
「次はお待ちかねの新曲を。ワクワクしてるでしょ? 控えめに言ってもカッチョええで」という言葉とともに初披露された「LET IT OUT」はコロナの世界を乗り越えたらライヴで大合唱になること間違いなしのエモーショナルでヘヴィでメタリックなナンバー。その未来に祈りをこめて客席に揺れる光とステージに灯る光が奏で合うように披露された「ORDINARY WORLD」も感動的だった。
めくるめく演出の中、鍵盤を弾いてみたり、ドラム台に上がって叩いたり、ステージに寝転んで歌ったり、自由に暴れまくるHYDEのふりきりまくりの熱量に時間が嵐のように過ぎ去っていった。
頭を振りまくってシャウトし、「はっちゃけようぜ! 誰かに怒られたらHYDEのせいにしていいから」と煽り、LEDスクリーンに向かって「俺のかわい子ちゃん、こんなところに入っちゃって。もうすぐ会えるよ。いまはこんなちっちゃい画面だけど、俺たち、こんなに繋がっているんだから」と語りかけ、後半戦は野性を解き放つようなライヴで圧倒。画面から飛び出してきそうな迫力と鬼気迫るボーカルで圧倒し、ステージを這いずり、叫び倒し、終盤に近づくにつれ、HYDEが少年のような表情になっていったのも印象的であった。
あらゆる瞬間がオーディンスを震わせたに違いない。このとんでもないライヴを2日連続でやるなんて、とても人間技とは思えないが、それがHYDE。閉塞感を突き破るライヴで全20曲を駆け抜けた。
取材・文◎山本弘子
■<HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde>
9月05日(土) 東京 Zepp Haneda
9月06日(日) 東京 Zepp Haneda
9月07日(月) 東京 Zepp Haneda
▼Rock Day
9月11日(金) 東京 Zepp Haneda
9月12日(土) 東京 Zepp Haneda
平日:open18:00 / start19:06
土日:open16:00 / start17:06
※開場 / 開演時間は予定です。変更となる場合があります。
■シングル「LET IT OUT」
CD発売:2020年11月25日(水)リリース
【初回限定盤 (CD+DVD)】UICV-9329 2,000円(税抜)
DVD収録内容:「LET IT OUT」Music Video & Documentary
【通常盤 (CD)】UICV-5085 1,200円(税抜)
1. LET IT OUT
2. GLAMOROUS SKY
■店舗別購入特典■
各CDショップ&インターネット販売サイトにてニューシングルの何らか一枚をご購入のお客様に先着で下記の特典を差し上げます。
・TOWER ステッカー
・HMV ステッカー
・楽天 マグネットシート
・Amazon メガジャケ
・その他 A2ポスター
・VAMPROSE STORE クリアファイル
・UMSTORE クリアファイル
※ステッカー、クリアファイルはそれぞれ絵柄が異なります。
※一部お取扱いのない店舗・インターネット販売サイトもございます。詳しくはご購入ご希望の店舗へお問い合わせ下さい。
※一部インターネット販売サイトでは特典付き商品のカートがございます。特典をご要望のお客様は詳細をご確認の上、特典付き商品をお買い求め下さい。
※購入特典は先着のプレゼントです。なくなり次第終了となりますので、特典をご希望の方はぜひお早めにご予約ください。
※特典のデザイン、詳細は後日発表いたします。
■抽選型プレゼント企画"MONSTERS CHANCE"■
今回は「HYDEとオンライン飲み会」
※イベントの詳細は、後日HYDEオフィシャルサイトで発表いたします。
※「MONSTERS CHANCE」への応募にはCDに封入のシリアルナンバーが必要です。シリアルナンバーは、初回限定盤、通常盤の初回出荷分に封入します。
この記事の関連情報
THE LAST ROCKSTARS、新曲「MASTERY」と格闘ゲーム『鉄拳8』とのコラボMVを公開
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>HYDE、「めんそーれ!台風は曲げときました」
【ライヴレポート】HYDE、<HYDE[INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA->最終日に強烈なドラマ「現実を楽しもうぜ!」
【インタビュー】HYDE、『HYDE [INSIDE]』の圧倒的表現力と攻撃性「不思議な、日記みたいなアルバム」
HYDE、マイファスのHiroも登場したツアー最終日「クレイジーな僕の芸術を愛してくれてありがとう」
HYDE、<HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA->幕張メッセ公演を生配信
HYDE、原宿のPOP-UP STOREにサプライズ訪店+隠れイラスト描画
HYDE、ヴォーカリストとしての理想像を語る
HYDE、神戸公演でオーストリアのオリジナルハット着用