ディーヴォのマザーズボウ、コロナ感染中に幻覚「暴漢に襲われ入院中と信じていた」
6月初め、新型コロナウイルスに感染したディーヴォのマーク・マザーズボウは、集中治療室に入っていた2週間、奇妙な幻覚を経験していたという。入院しているのは暴漢に襲われたからだと思い込んでいたそうだ。流血した感覚があるほどリアルなものだったらしい。
彼は、『Los Angeles Times』のインタビューで一連の体験について語った。「(ロサンゼルスに)お気に入りの本屋があるんだ。よくそこで文具を買ってる。僕の頭の中では、自分はそこにいたんだ。約2週間、僕はリトル・トーキョーで誰かにレンガで殴られたって思い込んでた。襲われたことで血が流れ出ているのを感じた。駐車場で手錠でつながれてた。キッズが救急車に僕を売り、救急車は新型コロナウイルスの患者を集中治療室に運び込むことで金をもらったって込み入ったストーリーを組み立てていたんだ」
彼は家にいるとき具合が悪くなり、そこから病院に搬送されたため、あり得ない話なのだが、そう信じており、意識が戻ったときビデオ通話で家族に事件の情報を伝えたという。
また、退院してから2ヶ月が経ち、仕事も再開したが、わずかに手が震えるなど後遺症と思える症状があると話した。「コロナ前、自分は70だけど50のような気がしてた。病院にいるときは90みたいだった。いまは70に戻ってる。再び50のように感じるのが目標だ」
マザーズボウの家の近くでは、最近、若者たちが感染拡大予防などお構いなくパーティーを開き問題となったが、マザーズボウは「コロナウイルスが現実のものなのか疑っている人たちへ、これは本当にリアルだ」と注意を喚起した。
Ako Suzuki