【ライブレポート/インタビュー】Day2はシンガー勝負!勝敗を制したのは?<17 ARTIST LIVE>

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■<17 ARTIST LIVE Supported by Zepp>Day2 優勝者
■鈴木龍二 インタビュー


いま話題のライブ配信アプリ、「17LIVE(イチナナ)」が史上初めて勝ち上がってきた人気ライバーたちを PlayerとSingerに振り分け、“ Player Day”“Singer Day”の2日間に渡って開催した<17 ARTIST LIVE Supported by Zepp>。ここでは2日目のSinger Dayの人気投票において見事優勝を獲得したイチナナが誇る人気ライバー、鈴木龍二のインタビューをお届けしよう。エレクトリックドラムを叩き、DJ セットを使いながら日・中・英を操るトリリンガルでラップする鈴木龍二。常に新しいパフォーマンスを追求し続け、熱血でド派手なパフォーマンスでファンを驚かせるイケメンライバー、その裏にある彼のライバーとしてのプロ意識、信念に迫る。

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■だって、音楽フェスですよ? 気合は入れて当たり前で。
■そこで新しいものを観せていかないと“ワクワク”しないじゃないですか


――まずは、優勝おめでとうございます。人気ライバーとしてこれまでイチナナ主催のライブには何度も出演経験がありますが、そのなかで今回優勝を獲得できた勝因はどんなところにあったと考えてますか?

鈴木龍二:投票一つとっても、ネットなのでいろんな戦い方がある訳ですけど、僕はとにかく「盛り上がりゃあいいっしょ!」という考えなんですね。でも、今回はその盛り上がり方の勢い、それとファンの方一人ひとりの「勝たせたい」という気持ちが強くて勝てたのかなと思います。

――当日のパフォーマンスを振り返ってみても、今回はまずオープニングからいきなりのハプニング発生で、爪痕残しましたからね!

鈴木龍二:ぎゃははは。すいません。あれは、始まったのにまったく気づかなかっただけなんですよ。本番前に公式(配信)やりすぎちゃって。僕はいつも携帯3台で配信のモニター管理をしてるんですけど。それをチラッと見たら自分のライブが始まってたんですよ。だから、こっちもびっくりして「やべっ! やんなきゃ」と思って。あのときはちょっとは焦りました。

――といいながらも、ノンストップで1曲目「アマノトイ」に見事につないでライブを開始していったところはさすがだなと。

鈴木龍二:このライブは人気投票で優勝が決まるじゃないですか? だからといって、僕的にはそこで「投票してください」とか訴えるのは違うなと思っていて。あくまでもこれはイチナナが配信する1本の音楽フェスですから。投票は後からついてくるもの。自分は、いつも以上に盛り上げていくぞっていう気持ちしかなかったんで、だから公式からスムーズにつなげられたんだと思います。

――なるほど。1曲目に「アマノトイ」を選んだ理由は?

鈴木龍二:一番最初に僕が作った曲なんで、僕の枠では一番知られている曲だし、僕のやり込み度的にも何回もパフォーマンスしているので、1曲目にもってきました。タイトルは“I’m not toy”という意味で。いろんな人間関係のなかで「俺はお前らのおもちゃちゃねぇぞ」ってときがあったんですよ。心のなかでは分かってるんですよ。人間関係のなかでしょうがないことがあるのは。分かってはいるけど、ムカつくのはムカつく。っていうのを音楽にすることによって昇華できたのがこの曲です。だから、これが鳴ってるときはみんなそれぞれ抱えてるものをぶつけて“俺たちは自由だ”という思いになって欲しい。そういう曲です。

――その1曲目から鈴木さんがパフォーマンスする画像にリリックが重なったりと、まるでMVを生で見てるような映像が画面から流れてきてびっくりしたんですよ。

鈴木龍二:あれね、みんなやればいいのに。あれはOBSを使ったんですよ。僕自身、音楽配信が持つ可能性はこのソフトですごい広がったと思ってて。あのときの映像はその1つですね。いままでだと、ライバー側から何かを伝えたいとき、手書きで書いたものを画面に出してたんですよ。だけど、それよりもデータでできたほうが伝わる情報量は圧倒的だし、それが映像であればもっと圧倒的じゃないですか。それがいまOBSで可能になったところに僕は目をつけてて。

――早い段階からやろうと思ってました?

鈴木龍二:ええ。そもそも僕はすごいオタク気質なんですよ。機械を1日触ってられるぐらい大好きだから、パソコンで映像作ったりするのも元々好きなんですね。なんですけど、その反面1日10kmぐらいマラソンやって、筋トレもしてて。体育会系の部分も持ってるんですね。だから、自分的には理系と体育会系の間みたいな感じなんですね。

――ああ。それがミックスされてああいうフィジカル的にはハイカロリー、でもサウンドや映像はハイテクノロジーというパフォーマンスが生まれた訳ですね。

鈴木龍二:そうだと思います。

――2曲目に「Style」を選んだ理由は?

鈴木龍二:全曲アゲアゲだと疲れちゃうので、真ん中にちょっと落としたテンポ感のものというのであの曲を選んだんですよ。映像はあの日のために作ったものを初公開したんですよね。そこは、ファンの人も楽しんでくれたんじゃないかなと思います。

――そこまで気合を入れて準備してたんですね。

鈴木龍二:だって、音楽フェスですよ? 気合は入れて当たり前で。そこで新しいものを観せていかないと“ワクワク”しないじゃないですか。視聴者さんは「今日は何してくれるんだろう?」って思ってる。そこにちゃんとのっかりたいんですよ。フェスで僕のことを勝たせたいと思ってくれてる気持ちって、何かやってくれるという期待値もいつも以上に高いと思うんで、その期待値を超えていくのは僕にとってマストなんです。

――その信念がカッコいいですね。鈴木さんが人気ライバーとして君臨し続ける理由は、そういうところにもあるんだと思います。この「Style」はどんなことを歌った曲なんですか?

鈴木龍二:空気を読めっていわれるけど、それいる? って思うんですよ。僕は自分の配信枠を通して、みんなに「自由でいいじゃん」といい続けてるんですね。人のこと気にしていいたいこといえないのはダメだと思うから。ただ、それはあくまでもモラルを守った上でのことで。その土台の上だったら空気なんて読む必要はなく、むしろ空気を作っていけばいいと思うんですね。そういう曲です。

――そこから3曲目の「ハメサマー」に突入したとたんに持ち時間オーバーということで、いきなり配信を切られるという。エンディングでも前代未聞のハプニングが発生。

鈴木龍二:あれは間違いなく運営陣のいたずらですね(笑)。やられました。

――まさかブチっと切られるとは。

鈴木龍二:思ってなかったです。いけると思ってたんで。配信フェスならではですよね。

――では、ここからは鈴木さんのプロフィールを探っていきたいと思うんですけど。日本語、中国語、英語を操るトリリンガルラップは鈴木さんの一つの特徴ですが。日本語以外の言語を会得したきっかけは?

鈴木龍二:英語は一番苦手なんですけど、これは習ってきた基礎教養を並べてなんとか使いこなしてるだけです。中国語は大学で専攻してまして。というよりも<ゴールデンフェザー>というグローバルイベントがあるんですよ。イチナナには。それが去年は半年ぐらい期間をかけてあったんですね。そんなイベント、考えられないじゃないですか。普通は。

――ええ。聞いたことないです。

鈴木龍二:ですよね。やってる側も大変だったんですけど。僕はその期間に中国語を取得しようと決めたんです。そのとき、僕を一番応援してくれてる方は台湾人で、台湾の方もたくさん応援にきてくれたんで。この期間がなかったら中国語は取得できてないです。めちゃくちゃ勉強しましたもん。大学よりも勉強しました。大学でよく分からないまま中国語を勉強するのとは違って、今回はイチナナで使うという目的があったんで、勉強しててもすごく有意義でしたね。

――鈴木さんはドラマー、ラッパー、DJ、ダンサーなどいろんな肩書きを持っていらっしゃいますが。始まりはどれだったですか?

鈴木龍二:ドラムですね。父親が学生時代にドラムをやってたんで、2歳年上の兄にドラムを買い与えてたんですよ。それを、僕は10歳の頃から叩いてたんです。叩いてるうちに、12歳からバンドをやりだして。そこからいまもやっているHIGH BONE MUSCLEというバンドができるまでは、高校の文化祭をはじめ、いろんなところでドラムを叩いてました。

――どんな曲を叩いてたんですか?

鈴木龍二:僕は世代的にL’Arc〜en〜Ciel、BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION とかですね。ここら辺の曲は全部叩けます。配信でも(映像を)あげてますけど。こういうのを叩きながら、僕、ダンスもやってたんですよ。

――ダンスをやりだした理由は?

鈴木龍二:高2のときにモテたくて始めました。文化祭で同い年のヤツが踊って、女の子にめちゃくちゃキャーキャーわれてたんで、こっそりと独学でブレイクダンスをやり始めました。

――女子にキャーキャーいわれたくて。

鈴木龍二:でも、間違いなかったです。ドラムよりもモテます。楽器よりもダンスだなとそのとき思いましたね(笑)。だから、その後もドラムやりながらダンスは続けて。大学ではダンス部の部長までやらせてもらいました。僕、キャラクター的にもダンスのほうが合ってたんですよね。バンド界隈の人にはあんまりウケがよくなくて。ダンスだと“イェーッ!”みたいなハイテンションでいいんですけど、僕の界隈にいたバンドマンは暗めの子が多かったんですよね。前髪がここ(目の下)まである男子の方がモテてる感じだったんです。僕は短髪で前髪ないじゃないですか? 無理でしたね。

――くくくっ(笑)。ラップはどんなきっかけでやりだしたんですか?

鈴木龍二:好きだったからひたすら聴いてたんです。AK-69さんとかR指定さんとかORANGE RANGEさんとかRIP SLYMEさんとかを。それで自分でもやりだした感じです。なので、いまはダンスとドラム、ラップもDJも全部がこのスタジオのなかに合体してるんで、僕的にはいまが一番やってて面白いなと思ってます。自分がやってきたことが全部ここに詰まっているので。

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