【インタビュー】“大型”新人・春夏秋冬がメジャーデビュー「このメンバーは間違いない」
歌良し、ノリ良し、トーク良し、ビジュアル良し。そして全員が180センチ以上、文字通りの大型新人グループ「春夏秋冬」が、この春メジャーデビューを果たした。新大久保のプリンスことTAKUYAを中心に集まったメンバーは、天然素材、癒し系、熱い漢タイプなど際立つ個性を持ちつつ、絶品ハーモニーの息はぴったり。新時代のJ-POPをリードする、かもしれない大きな可能性を秘めた4人は今、大きな夢に向かって離陸する。ようこそ春夏秋冬の世界へ。
◆ ◆ ◆
■人生賭けられますか
──まずはリーダーのTAKUYAさん。メンバーを紹介してください。
TAKUYA:わかりました。春夏秋冬というグループは、それぞれ担当の季節があるんです。僕が春担当の、リーダーのTAKUYAです。そして夏担当のMASSE、秋担当のKEIGO、そして冬担当のSHOJIです。ここ(TAKUYAとSHOJI)からこのチームがスタートしたんですけど、同じドリーミュージックに所属していて、僕はソロで、彼は違うグループをやっていまして、意気投合して「一緒にやろう」ということになりました。
SHOJI:それまでも(TAKUYAの存在を)知ってはいたんですけど、去年の1月にイベントがあって、その時に仲良くなりました。そのイベント、TAKUYAに全部持って行かれたんですよ。トークも面白いし、歌もうまいし、ビジュアルもいいし。
TAKUYA:そこで意気投合して、僕のライブに来てもらって、「グループやってみたいね」ということになりました。SHOJIくんは185センチあって、僕も183センチあるので、「そういう人を集めてグループやりたいね」と。
──二人ではなく、4人で行こうと?
TAKUYA:4人だと一人一人のキャラクターが際立つし、全員を見てもらえるのは4人かなというのはすごくありました。それでみんなが覚えやすい名前ということで「春夏秋冬」にして、あとは世代も近いほうがいいなと。二十歳ぐらいの子が来ても、話が合わなかったりするので(笑)。同じ世代で、苦労や挫折を知っていて、誰かいい人いないかな?というのがスタートでした。
▲TAKUYA
──そして次に現れたのが…。
TAKUYA:MASSEさんですね。二人(TAKUYAとSHOJI)でやったライブを見に来てくれて、そこでお話をしたのが最初です。MASSEさんはソロで歌っていたんですけど…。
MASSE:元々二人組で、解散して、一人でやってました。知人の紹介で二人のライブを見に行ったんですけど、二人とも大きいし、きれいめのスーツを着て立ってるだけで「かっこいい人たちだな」と思いましたね。女性ファンもたくさんいて、これはインパクトあるな、わかりやすいなと。その時は、4人組がどうこうという話は知らなかったんですけど、これが4人になったらかっこいいなとは、なんとなく思ってましたね。
TAKUYA:紹介されてお話をして、意気投合しまして。僕もソロで活動してたので、デビューも解散も経験してソロで活動しているという、MASSEさんの気持ちがすごくわかる気がして、「この人いいな、面白いな」と。それでMASSEさんが入って3人になったところで第一興商さんに協力をお願いして、「DAM★とも」でオーディションをやらせていただいて、KEIGOさんが入ることになりました。
KEIGO:TAKUYAとは、5〜6年前に一緒のグループで活動してたことがあるんですよ。それでSNSをチェックしてたら、こういうオーディションをしていると。当時、音楽活動するのはこれで最後じゃないかと思うぐらいの気持ちだったので、めっちゃやりたいと思って応募させてもらいました。
▲KEIGO
TAKUYA:群馬から東京に出てきて初めて組んだチームが、5人組だったんですけど、そこで一緒だったんですよ。2年ぐらい一緒にやって、解散して、それから5年ぐらいほとんど連絡は取ってなくて。お互いの誕生日に「おめでとう、今度ご飯行こうね」ってメールしあうんですけど、全然行かないみたいな。だから、オーディションの中にKEIGOさんがいることも知らなくて。
KEIGO:最終面接で、何年かぶりに会いました。
TAKUYA:すごい不思議な感じでしたね。僕は、前のグループの人たちとあんまり会わないようにしてたんですよ。別に仲が悪いわけじゃないんですけど、頼ってしまったら前と一緒だし、環境を変えたいと思ってたので。そこでまさか、このタイミングでKEIGOさんに再会することになるとは思ってませんでした。いろんな人を面接した中で、僕だけが決めたわけじゃなくて、みんなの意見で「KEIGOさんがいい」ということになったので、「うわー」と思いました。
KEIGO:うれしかったですね。
TAKUYA:面接ではみんなに同じ質問をしたんです。「僕たちはこのグループに人生を賭けてます。あなたも人生賭けられますか」って。もちろんKEIGOさんにもしたんですけど、KEIGOさんは「これが自分の音楽人生の最後になるかもしれない」というすごい覚悟を持っていたので、「ぜひお願いします」と。
──そして4人が揃った。
TAKUYA:すごく仲がいいんです。やっぱり、大人のチームなんで。
MASSE:それがでかいよね。「あいつより俺のほうが人気取ってやろう」とかじゃなくて、春夏秋冬が売れるために何をすべきかを、みんながちゃんと理解した上で行動してる。このグループに唯一のルールがあるとしたら、「相手に対して思いやりを持つこと」で、それさえあれば全部うまくいくんじゃないか?と思ってます。「なんでこいつはこんなに主張するんだろう」と思ったとしても、「それはこういう思いがあるからじゃないか」と考えれば、「なるほど」と受け入れられるし。
KEIGO:大人だなー。
MASSE:それがすべてだと思うよ。
TAKUYA:全員がグループを経験して、解散も経験しているので、それも大きいですね。このトシになって新しくグループを組んだので、今までの失敗も全部込みで、うまくできたらいいなと思います。
▲「スタートライン〜春空〜」TYPE A
▲「スタートライン〜春空〜」TYPE B
──歌としてどういうジャンルがいいかとか、そういう話し合いはしたのかしら。
TAKUYA:二人で始めた頃に、いろんな話は出たんですよ。純烈さんみたいに、歌謡曲に振ったほうがいいんじゃないか?とか。でもこのメンバーが揃って、「J-POPで行こう」という感じになりました。
SHOJI:ヒット曲をしっかりと出したいよねという話はしました。そうなると、ちょっと昔の90年代のJ-POPとかが今は刺さるんじゃないか?と。
TAKUYA:「スタートライン〜春空〜」は、ちょっと懐かしいメロディなんですよ。歌いやすいし、聴きやすい。いまどきの速い曲でもなく、でも歌謡曲でもない、90年代に流行った「月9」の主題歌ぐらいの感じで、新しいアレンジを加えてみようと。
──その、デビューシングル「スタートライン〜春空〜」。これはどういうふうに?
TAKUYA:デビュー曲はどういう曲にしようか?という話し合いをした時に、この曲のメロディはもうありました。歌詞は僕たちは書いてないですけど、作家さんと打ち合わせさせていただいて、ほぼ僕たちの思いが詰まっている曲ですね。Aメロの“履き潰した靴と荷物一つ”からもう…。
MASSE:経験がね。
TAKUYA:そう。今までみんなが感じてきた思いが、最初から入ってます。このトシになってまたスタートを切るという思いで、今までの挫折や経験が詰まってる曲ですね。
SHOJI:これは本当に、今の僕らの状況をそのまま歌にして頂きました。春にぴったりの曲で、出会いと別れがある中で一歩踏み出していこうという、曲が進むにつれてだんだん前向きになっていく曲です。自分の経験と歌が重なると、深く入って来るじゃないですか。それも意識して、みんなが入りやすいように、話し合って作って頂きました。
MASSE:作家さんが、自分たちの話をたくさん聞いてくださった上で、まとめてくださったので。それぞれに情景が浮かんだりして、入り込める曲になっていると思います。今まで僕は、シンガーソングライターとして自分で作った曲を歌い続けてきたんですけど、この歌詞を読んだ時に「こういう表現でこの心境を表すんだ」とか、新しさを感じましたし、これが自分たちから出てきた言葉なんだと思うと、どんどん深く入ってきましたね。すごく爽やかにアレンジしていただいたので、爽やかなまま終わりそうなんですけど、一個一個歌詞を読んでいくと、じーんと来るというか、噛みしめたくなる。そういうところを聴いてもらいたいですし、カラオケでも歌ってほしいと思います。
──情景が浮かぶというのは、本当にそうで。“履き潰した靴と荷物一つ”もそうだし、“オヤジがくれた時計” “缶ビール床に置いたまま 夜明けまで時が経つのも忘れて語るのさ” “ガードレール座って さよならした恋も”とか。
KEIGO:しかも、年齢層がわかるんですよね。20代の歌詞にはなかなか入らない言葉があって。
MASSE:僕たちは「フォーシーズンズ(春夏秋冬)」という架空のシェアハウスに住んでいて、ここから物語が始まっていくということも表してます。それが全部連動して、ジャケット写真も、ミュージックビデオも、同じシェアハウスの中で起きる物語になってます。
──その、架空のシェアハウスというコンセプトは、どこから?
TAKUYA:歌って踊って、というだけじゃなく、何か違うことをやりたかったんですよ。そこで架空のシェアハウスを考えたんです。ミュージックビデオを見たら「本当に住んでるんじゃないの?」と、イメージしてもらいやすいと思います。
SHOJI:応援してくれるファンの人たちがライブに来てくれるということは、僕らの家に遊びに来てホームパーティをしてる感覚でいたいので。気軽に遊びに来てねと言えるし、みんなで一緒に楽しみましょうという雰囲気を作りたくて、シェアハウスというコンセプトを作りました。
──KEIGOさん、あらためて。「スタートライン〜春空〜」はどんな曲ですか。
KEIGO:全部言われちゃいました(笑)。カラオケでみんなに歌ってもらえる曲になったと思うので、ぜひ歌ってほしいです。
TAKUYA:春夏秋冬は、シーズンごとにメインが変わるんですよ。今回は春の曲なので、僕がいいところを歌わせてもらってるんですけど、それは春担当の特権だなと(笑)。でも夏になったら、MASSEさんが担当になるので。
SHOJI:わかんない。リーダーがおいしいところを持って行くかもしれない。
MASSE:その可能性はあるね(笑)。
TAKUYA:メンバー一人一人のキャラクターがあるので、曲の雰囲気もすごく変わると思うんですよ。僕は「スタートライン〜春空〜」だけど、もしかしたらMASSEさんの夏の曲は、全然違う曲調かもしれない。KEIGOさんの秋の曲は、きゃりーぱみゅぱみゅさんみたいにハロウィンの曲になるかもしれない(笑)。
MASSE:その可能性もある(笑)。
TAKUYA:いろんなところに振れるメンバーが揃っているので、僕たちもすごく楽しみですね。4人ともいろんな曲を歌ってきたので、「スタートライン〜春空〜」のようなJ-POPのラインだけじゃなく、いろんな方向に振れるからすごく楽しみです。
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